インバウンドとは、「海外から日本へ外国人が訪れる旅行」
インバウンドとは、「外から入る」を意味する英語で、観光業界では「海外から日本へ外国人が訪れる旅行」を指します。
2024年は、インバウンドの効果による景気の回復が見込める年!
長らく続いた新型コロナ禍も収束し、日本国内に旅行に訪れる外国人観光客も急増しています。
そこで今回は、「インバウンドとは?」という疑問を解決すべく、観光、イベント業界における「インバウンド」という言葉の意味や、日本におけるインバウンドの現在、インバウンド対策に役立つアイデアなどをご紹介します!
「インバウンド」と「アウトバウンド」の違い
「インバウンド」と対をなす言葉として、「アウトバウンド」があります。
「イン」が外から入ることを指すなら、もちろん「アウト」は外に出ることを指す言葉。
では、具体的にはこの2つはどういう現象を意味するのでしょうか?
インバウンドとは、母国(日本)への「海外旅行」
インバウンドとは、外国からの母国(日本)への「海外旅行」を指します。
観光業界では、「訪日外国人旅行」を指す言葉としても使われます。
観光庁は、2024年3月に以下を発表するなど、今年は「インバウンド」に力を入れていることが分かります。
令和7年に向けてインバウンドの本格的な回復を図るため、全国津々浦々で観光回復の起爆剤となる取組を集中的に展開する。
⇒国土交通省 観光庁 インバウンドの回復に向けた集中的取組 はこちら
文化、自然、食、スポーツ等の多岐にわたる分野を対象とし、伝統芸能等の特別な体験や期間限定の取組の創出、国際的なイベントを契機とした誘客の促進、自然を活用した体験コンテンツの高付加価値化等を支援するとともに、海外における日本への誘客イベント(食・日本文化等に関する海外公演を含む。)の開催や、戦略的な訪日プロモーションを推進することにより、インバウンド誘客の促進を図る。
※【観光立国推進基本計画】より
アウトバウンドとは、外国のへの「海外旅行」
一方でアウトバウンドとは、母国(日本)から外国のへの「海外旅行」を指します。
ちなみに、海に囲まれた日本の場合は国外への旅行を「海外旅行」と呼ぶことが一般的ですが、他国との境界性が陸続きの国では「外国旅行」や「国際旅行」とも呼ばれます。
こちらについても、観光庁は「アウトバウンドの促進」と銘打って、新型コロナ禍によって減少したアウトバウンドを回復するために様々な取り組みを行っています。
アウトバウンドの促進は、国民の国際感覚の向上のみならず、国際相互理解の増進、諸外国との友好関係の深化、双方向交流の拡大による航空ネットワーク拡大やインバウンドの更なる拡大にも寄与するものです。各国現地情報の正確な発信や、旅行安全情報共有プラットフォームの活用により、安全・安心な海外旅行環境を整備します。また、若者の旅行体験促進のため、関係省庁・観光業界の連携により、教職員向けセミナーやイベントの開催等を通じた普及・啓発を図ります。
⇒国土交通省 観光庁 アウトバウンド・国際相互交流の促進 はこちら
「インバウンド」という用語の使われ方
ニュースや新聞に目を通していると、「インバウンド」+〇〇という言葉をよく目にします。
お次は、中でも特に知っておきたい言葉「インバウンド対策」と「インバウンド消費」について、簡単にご説明します◎
インバウンド対策とは
「インバウンド対策」とは、日本を訪れる外国人観光客に日本の魅力を存分に伝え、一人ひとりの観光客により多くの商品を購入してもらうための対策を指します。
また、より沢山の外国人に日本に旅行に来てもらうことも「インバウンド対策」の一つです。
そのために必要なのは、日本が外国人にとって魅力的な要素を備えた国になること。
観光資源の充実はもちろんのこと、店舗や公共機関における多国籍言語による案内表示の設置やなどが必要不可欠。
外国人が訪れやすく、「また来たい」と思ってもらえるような配慮を行うことで、さらなる外国人観光客の増加が見込めます。
⇒日本大学 【研究者紹介】コロナ後のインバウンド観光 はこちら
インバウンド消費とは
このようにして行われる「消費」を、「インバウンド消費」と呼びます。
日本に訪れる外国人観光客が増えれば、国内で観光を楽しんだり、イベントに参加したり、商品を購入したりする人も増えるため、日本国内の経済活動が活性化されます。
そのため、沢山の外国人観光客を迎え入れることは、日本の景気回復に一定の効果があります。
この「インバウンド消費」は、「インバウンド需要」とも呼ばれますが、需要の先に消費行動があり、二つは地続きのため、「インバウンド消費」と「インバウンド需要」という2つの言葉は厳格に使い分けはされていません。
⇒国土交通省 観光庁 インバウンド消費動向調査(旧 訪日外国人消費動向調査) はこちら
観光、イベント業界におけるインバウンドの状況とは
新型コロナ禍の影響で、ここ数年はインバウンドもアウトバウンドも減少していました。
しかし日本政府観光局(JNTO)によると、2023年11月の時点で、訪日外国人観光客の数は、コロナ前とほぼ同じ水準の244万800人(推計)まで回復したとされています!
そのため各業種では、インバウンドのプラスの影響を受けるための工夫が必須になってきています。
以下では、インバウンド対策に役立つアイデアをご紹介します◎
⇒日本政府観光局 市場動向トピックス(全市場統合版) はこちら
2024年のインバウンド対策は何が有効?:日本の伝統文化体験
日本は島国であることも影響し、独自の伝統文化が色濃く成長している稀有(けう)な国。
この強みを存分に活かすために有効なのが、「伝統文化体験」です◎
文化は、有形の物から無形のものまで幅広く存在します。
無形の文化財を観たり、肌で感じることができる体験も有効ですし、実際に脈々と受け継がれてきた伝統技術や工芸技術などを体験できるワークショップも非常に効果的です。
作ったものを持って帰れるワークショップなら、帰国後も日本の思い出を思い出すきっかけとして大事にして貰えること間違いなしです◎
⇒体験型レクリエーション施設「美山陶游館」の陶芸体験 はこちら
2024年のインバウンド対策は何が有効?:日本のサブカルチャーを伝える
日本で独自の発展を遂げた文化といえば、「アニメや漫画などのサブカルチャー」は外せません!
アニメーションの技術は、特に昭和の時代から令和にかけて、日本国内で目まぐるしい発展を遂げてきました。
近年ではCG技術やAI技術の発展のより、より幅広い表現が試みられているこの分野。
日本のアニメは、キャラクターの造形や独自の作画スタイル、物語の複雑さなどが魅力的で、国内外で高い評価を受けています。
インバウンドの訪日外国人は、「日本のアニメや漫画が大好き」という理由から日本を旅行先に選ぶことも多いです◎
ここ最近では、コスプレや、イマ-シブシアターや体験型イベントの流行もあり、アニメや漫画などで描かれるフィクションの世界を実際に体験できるイベントが人気を集めています♪
2024年のインバウンド対策は何が有効?:日本食料理教室
日本独自の発展を遂げた文化として、忘れてはならないのが「日本食」。
「お米」をベースとした料理や、豊かな四季があるからこそ育った風味豊かな「野菜」、全方位を海に囲まれているからこそ得られる彩り豊かな「海鮮」をふんだんに使われる日本食は、インバウンドの訪日外国人にも大人気◎
菜食主義やナチュラル志向が一般化してきた現代では、ヘルシーで栄養価抜群な食材を中心とする日本食はさらに人気を高めています。
インバウンド対策として、日本食の料理体験や、食材の収穫体験、四季折々の風情を楽しみながら食文化に触れることが出来るイベントの開催などが効果的です◎
⇒Patia’s Japanese cooking class 外国人観光客向け料理教室 はこちら
インバウンド対策に、子供向け工作イベントの開催を!
インバウンド観光客、というと大人をイメージしがちですが、もちろん子供たちも多数来日しています!
そして、「子供たちに楽しい経験をしてほしい」という想いは万国共通!
そこで、弊社ではインバウンド向けの工作キットを開発しました!
インバウンド対策に役立つ『Myおうちバッグ 英語ver.』を開発しました!
『Myおうちバッグ』は、直感的な工作だけで高いクオリティと実用性のある自分だけのバッグが作れる工作キット!
お家をモチーフにしたカラフルでポップなデザインは、海外の子供にもとっても馴染みやすく、「作ってみたい!」と思ってもらえること間違いなしです♪
『Myおうちバッグ 英語ver.』なら、非日本語話者でも楽しく工作!
『Myおうちバッグ 英語ver.』は、全ての表記を世界の共通語である「英語」にしたため、インバウンドで日本に訪れた非日本語話者の子供でも抵抗なく工作を楽しむことができます!
ピコトンの工作キットは、作り方から必要な材料まで写真やイラストを沢山盛り込んで、「一目見れば作り方がわかる」誰にとってもやさしいデザインを心掛けています。
英語ver.でも、ピコトンならではのデザインは健在!
工作に不慣れな子供でもしっかりと自分の力で作り上げることができるように、デザインや表記に限らず、キットの内容物の入れ方まで、最大限の工夫をこなしています。
『Myおうちバッグ 英語ver.』の開発には、正社員プロ教師1800人による高品質なオンライン英会話レッスンが魅力の「QQキッズ様」にご協力いただきました♪
▶ こども専用オンライン英会話「QQキッズ」様の公式サイトはこちら
まとめ:インバウンドとは、日本の文化を外国に伝える機会
インバウンドは、新型コロナ禍を乗り越えた今の日本に大きな経済効果をもたらします。
しかし、経済効果の増減と同じくらい大切なのは、日本を「また来たい、大切にしたい場所」と世界中の多くの人に思ってもらうことだと、筆者は考えます。
そのためには、日本に訪れた人が「楽しく過ごせる」ような環境的な配慮に加え、日本に暮らす私たちが、訪れた人を歓迎する気持ちを持つことが欠かせません。
日本に来た観光客との交流を通して、隣国や遠い地球の裏側に生きる人たちに対して豊かな想像力を持つことは、これからの世界を生きる子供たちにとって、非常に大切なことです。
子供達が「自分と違う人」とフラットに関わり、互いの文化を尊重し合う感覚を身に着けるためにも、まずは大人である私達がインバウンド、アウトバウンドに対する理解を深め、より広い視野を持てるような経験を積み上げていけると良いですね♪
親子向けの企画はお気軽にご相談下さい!
「インバウンドとは」、お楽しみいただけましたでしょうか。
親子向けイベント専門18年の実績を持つ株式会社ピコトンでは、全国で親子向けイベントを多数開催しております。
子供が喜ぶイベント企画、親子向けイベント企画をご検討の際はお気軽にご相談下さい◎
より多くの外国人観光客に日本の文化を楽しんでもらえるよう、これからも日本の観光、イベントを盛り上げていきましょう♪