
unworkshopの鈴木順平様、中里亜純様がご来社されました◎
2025年1月某日、unworkshopのプログラムディレクターを務める鈴木順平様、アートディレクターを務める中里亜純様がご来社されました◎
今回は、当日の取材の様子をご紹介します!
鈴木順平様は教育・クリエイティブのプロフェッショナル

鈴木順平様は、学びに関するデザインを行っている「unworkshop」のプログラムディレクターを務められています。
静岡大学教育学部、美術教育専修を卒業されており、教員免許(小学校一種/中学校一種・美術/高校一種・美術)も所有されている、教育とクリエイティブのプロフェッショナルの方。
大学卒業後、教育系のNPO法人「CANVAS」のクリエイティブディレクターに着任し、子供向けの創造力・表現をテーマにしたワークショップ企画設計や、教材開発を行って来られました。
中里亜純様は教育・デザインのプロフェッショナル

中里亜純様は、学びに関するデザインを行うエデュケーターユニット「unworkshop」のアートディレクターを務められています。
桑沢デザイン研究所ヴィジュアルデザイン科を卒業されており、グラフィックデザイナーとして9年間制作会社に所属されたあとフリーランスとして独立されました。
「Panasonic Creative Museum AkeruE(2024年閉館)」にてアートディレクション・デザイン業務を担当された経験をお持ちで、VIを担当した探究プログラム「アルケミストプログラム」では、自身のデザイナー経験を活かしてプログラム運営やファシリテーターとしても協力されています。
取材当日の様子

では早速、当日の取材の様子をご紹介します◎
「アルケミストプログラム」とは?

今回のインタビューでまずお話を伺ったのが、「アルケミストプログラム」についてでした。
「アルケミストプログラム」は、鈴木様が「AkeruE」※にて監修したレジデンスプログラム。
「こんなものが作りたい!」という子供たちの希望に合わせて工房の貸出契約を結び、プロのメディアアーティストや映像クリエイターが子供たちに伴走しながらクリエイティブを作り上げる試みです。
あくまで子供が主体となり、クリエイターがメンターとして伴奏していく、という関係性を重視している点が特長のプログラムです。
※「AkeruE」とは、株式会社ロフトワーク様が総合プロデュース支援を行った、「パナソニックセンター東京」内の施設。2024年12月、「パナソニックセンター東京」は惜しまれながらもクローズ。
「子供が開発したワークショップシリーズ」発足
昨年12月に惜しまれながらクローズした「パナソニックセンター東京」内の「アケルエ」ですが、アルケミストプログラムに参加した子供たちの何名かは、自主的にクリエイティブ活動を継続しています。
中でも特にキラリと光るアイデアを持った子供の作品は、鈴木さんがパッケージングして、商品として実際に社会に流通する仕組みを作り始めています。
都内実施確定も!子供が講師を行う3つのワークショップ

「SLIME ICE FACTORY」「kohakuの鉱物標本箱」「天犬堂のぎゅっとつまったワンちゃんキーホルダー」の3つのワークショップは、開催依頼があれば提供ができるように準備を進めています。
さらに依頼次第ではありますが、ワークショップを開発した子供がワークショップの講師を行うことも可能なんだとか!
中には、既に都内でのワークショップ開催が確定している子供もいるそうです◎
1歳から料理を楽しむ子供が手掛ける「スライム×料理」のワークショップ

非常に高い集客力を誇るこのワークショップですが、開発したのはなんと1歳から料理を楽しむという子供だそう。
現在小学校6年生ながら、パッケージ化に際しての撮影、デザイン、動画制作まで自らこなすというので驚きです!
世界的なスライム人気は長年続いていますが、このようなワークショップの形に落とし込んだのは日本では類を見ない事例です◎
3Dプリンターで光造形!オリジナルの「鉱石」を使ったワークショップ

「kohakuの鉱物標本箱」は、3Dプリンターで制作したオリジナルの鉱石を使ったワークショップ!
3Dモデリングと鉱石が大好きという小学4年生(2024年時)の子供が手掛けたワークショップで、非常に高い人気を誇っています。
本物の鉱石をあえて使わずに、子供が開発したオリジナル鉱石を使っている点がポイントなんだそうです◎
子供を尊重しながら「活躍」の場を作りたい

このように、「アルケミストプログラム」では子供の「好き」を最大限引き出し、掛け合わせることでユニークな発想が生まれています。
今後は、R&D拠点としても工房を展開していきたい、と語る鈴木様。
工房の運営はもちろんのこと、鈴木様がコーディネーションとディレクションを担当して子供のクリエイティブを外に送り出していく見通しだそうです。
さらに、子供たちの可能性を「見出す」ことに喜びを感じる、とお話された鈴木さん。
「子供だからみんなすごい」と一くくりにするのではなく、一人ひとりを対等に扱い、個々人のキラリと光る可能性を見つけ出し、活躍の場を提供していきたいとの想いを伝えてくださりました。
子供主体のワークショップ開発プロジェクトの魅力

子供主体のワークショップ開発プロジェクトの一つ目の魅力は、ワークショップに参加する子供たちに「自分もできるかもしれない」という勇気を与えられるという点です。
そして同時に、参加する子供の親御さんも「子供が作ったコンテンツなら安心して参加させられる」という点にあります。
二つ目の魅力は、イベント出展の際に周囲の大人に「自分も頑張るぞ」と、良い焦りを感じてもらえることで、良い影響を与えることができるという点にあります。
三つ目の魅力はワークショップを開発する子供自身の自己肯定感の向上や、キャリア教育にも有効であるという点です。
そして四つ目の魅力が、クライアントの方にとっても「珍しい」&「価値がある」コンテンツとして興味を持っていただけるという点です。
子供の個人情報を守ることの重要性

インターネット全盛の現代において、子供の個人情報を積極的に露出させていくことには、相応のリスクが付き物です。
鈴木さんは、こうしたリスクに対して「子供の顔などはメディアに出さずに、あくまで彼、彼女らが作ったコンテンツを発信することで、プライバシーを保護しつつ活躍できる状態を作りたい」とお話されました。
まとめ:今後のコラボや協働を目指して

SDGsと教育についての本質的なトークや、今後の活動の指針についてお互い和気あいあいと話した鈴木様と中里様、弊社の内木代表。
これからも子供の教育とクリエイティブの発展に向けて、ともに頑張っていきましょう◎
