オランダ王国大使館の外観とチューリップ

特別な2日間!『駐日オランダ王国大使館』の一般公開で異国情緒を味わう親子旅

「海外旅行に行きたいけれど、まとまった休みを取るのは大変……」そんなご家庭におすすめなのが、東京にある大使館の見学です。

今回は、年に一度、わずか2日間だけ開催されるオランダ王国大使館(オランダ王国大使公邸)一般公開イベントに、家族で行ってきた様子をレポートします!

『2026年-オランダ王国大使公邸 チューリップガーデン 一般公開』の見どころ

オランダ王国大使館の庭園のチューリップ

年に一度、わずか2日間だけ開催されるオランダ王国大使館一般公開。最大の見どころは、丹精込めて手入れされた庭園に咲き誇る約15,000輪のチューリップです。

広大な敷地内には、ムスカリを水に見立てた枯山水風の装飾など、日本庭園と洋風庭園が調和した和洋折衷の美しい景観が広がります。また、通常は立ち入ることができない大使公邸の内部も特別に見学可能。
17世紀の「チューリップベース」や歴史的な工芸品を間近に鑑賞でき、都内にいながら異国情緒を五感で楽しめます。
イベント限定のオランダ菓子のチャリティ販売もあり、親子で国際交流と美味しい思い出作りができる貴重な機会となっています。

オランダ大使館の一般公開に行くには?見学予約方法と最新情報のチェック術

オランダ王国大使館の一般公開は、例年チューリップの見頃に合わせて開催される非常に人気の高い無料のイベントです。確実に見学するためには、事前の情報収集が欠かせません。

毎年いつ頃開催される?

過去の開催事例を見ると、概ね4月上旬の土日に開催されています。
桜が終わる頃からチューリップの最盛期にかけて、毎年この時期に開催されるのが恒例となっているようです。

  • 2026年:4/3(金)& 4/4(土)←今回の訪問
  • 2025年:4/4(金)& 4/5(土)
  • 2024年:4/5(金)& 4/6(土)

予約方法と情報の探し方

私は「今年こそは大使館の一般公開に行きたい!」と、3月頃から情報を探していたところたまたま発見。
2026年は3月18日に情報が公開され、翌19日には公式X(旧Twitter)で広報されていました。
今回は予約サイト「Peatix」での受付となりましたが、非常に人気のため、告知が出たらすぐに予約することをおすすめします。
最新情報は、駐日オランダ王国大使館の公式Xをフォローしてチェックするのが確実ですね!

公式SNSで最新情報をチェック!
駐日オランダ王国大使館 公式X(@OrandainJapan)

予約のコツ
今回のオランダ王国大使館の一般公開の予約では(「Peatix」)1人2枠までの制限があったため、4人家族の我が家は、夫婦で協力して同じ時間帯の枠を確保しました。

オランダ王国大使館の一般公開予約画面

オランダ大使館へのアクセスと「入国」時の注意点

アクセス情報:電車と車どっちが便利?

オランダ王国大使館は東京都港区芝公園に位置しています。 

電車の場合
東京メトロ日比谷線「神谷町駅」から徒歩約7分。または都営三田線「御成門駅」から徒歩約10分です。

車の場合
大使館内に駐車場はありません。私たちは「麻布台ヒルズ」の駐車場(P2)を利用しました。
周辺にはオランダヒルズ森タワー駐車場などもありますが、見学後の寄り道プランに合わせて選ぶのが良いでしょう。

オランダ王国大使館は東京都港区芝公園に位置しています。 
オランダ大使館からは東京タワーも見えます!

厳格な本人確認忘れ物は厳禁!

大使館の敷地内は「治外法権」。いわば日本の中にある別の国への「入国」です。そのため、写真付き本人確認書類(マイナンバーカードなど)の提示は必須。
忘れると、予約があっても絶対に見学ができません。「粗相があれば外交問題になりかねない!」という緊張感を持ちつつ、家を出る前に持ち物はしっかりと確認しました。

オランダ大使館一般公開|ミッフィーが出迎える異国情緒あふれる空間

いよいよ一般公開の会場へ!
オランダといえばディック・ブルーナと「ミッフィー」(うさこちゃん)が有名ですね。大使館の前では、大きなミッフィー像が私たちを迎えてくれました。ここでまず記念撮影をしてから入場列へ並びます。

オランダ王国大使館付近にあるミッフィー像

都会の真ん中に現れる「治外法権」の場所。
ここでは、単に美しい景色や海外の雰囲気を楽しむだけでなく、10歳の娘と「なぜ日本の中にオランダのルールが通じる場所があるの?」「大使館って普段は何をしているところなの?」と社会の仕組みについて会話が弾みました。
都会の真ん中で「世界」を意識できるのは、このイベントならではの教育的価値だと感じました。

オランダ大使館一般公開|見学スタート!歴史を感じる大使公邸内部の見どころ

いよいよ、オランダ王国の国章を頂く大使公邸の見学へ。

オランダ王国大使館の紋章

大使館に入る前庭にもチューリップが可愛らしく並び、入口のすぐそばにはオランダの伝統的な農作業用靴の「クロンペン」の像があります。

玄関に飾られていたのは、ピラミッドのような多層構造になったオランダ独自の「チューリップベース」。17世紀に生まれた工芸品で、高価なチューリップをこうして生けることが富や教養の象徴だったのだとか。

オランダ王国大使館の花の装飾
個性的なデザインのチューリップベース

公邸内に入ってすぐ右手に飾られた長崎・出島の絵に、両国の長いご縁を感じます。

オランダ王国大使館の玄関に飾られている出島の絵
長崎・出島の絵

床のヘリンボーンやステンドグラス越しの柔らかな光が心地よく、子供たちは「アニメ『コクリコ坂から』のメルの家に似てる!」と大発見。どちらもヨーロッパの洋館の趣がありますね。

オランダ王国大使館の管内の様子
オランダ王国大使館の管内の様子
異国情緒あふれる吹き抜け階段

広間ではフォーマルなテーブルコーディネートや、立食パーティーをイメージしたチューリップの装飾を楽しめます。

オランダ王国大使館の管内の様子

各所にチューリップが飾ってあり、色や品種、花器の組み合わせで、落ち着いた雰囲気にも迫力のあるアレンジメントにもなります。短く切ればテーブル装花にも。見学を通してすっかりチューリップに魅了されました。

オランダ王国大使館の管内の様子

妻は「普段はここで生活しているのに、一般公開に合わせて掃除と片付けをして、大使のお務めって大変だよね」と、生活者の視点で感心していました。確かに、このように見学できる機会があるというのはとても貴重ですね。

オランダ大使館一般公開|和洋折衷の美しい庭園とゴッホの空のようなムスカリ

オランダ王国大使館の庭園

広間からバルコニーへ抜けると、約15,000輪のチューリップが咲き誇る圧巻の庭園が広がります。
建物に近い前景はチューリップが多く洋風ですが、全体的には日本庭園の雰囲気が濃くあります。

オランダ王国大使館の庭園

寄贈された灯籠や東屋、橋を眺めながら回遊していくと、ムスカリ(グレープヒヤシンス)を水に見立てた枯山水風の場所が。一面に咲くムスカリは、まるでゴッホの描く夜空のように幻想的でした。

オランダ王国大使館の庭園 東屋について
東屋についての解説もありました

植物も桜や夏ミカン、ツツジ、モミジ、椿などが植えられていて、和の情緒に包まれた素敵な空間です。
5歳の娘は、落ちている花びらを見ては、「オランダの花びら!」と言って楽しんでいました。

大使館にあるチューリップの品種は多岐にわたり、小学生には技名のように思えるかもしれません。
門には薔薇も誘引してありました。薔薇の開花期はチューリップとは異なり5月や秋頃。クリスマスローズもあったので、きっと一年を通して花が咲いている素敵なお庭なのでしょう。

オランダ王国大使館の庭園のチューリップ
日蘭有効400周年記念のハナミズキの木

オランダ大使館でお土産は買える?チャリティ販売をチェック

オランダ王国大使館の庭園お菓子の販売

お庭を出ると、オランダ直輸入のお菓子の試食販売がありました。

試食してみると、娘たちからも「もっと食べたい!」と大好評。
オランダ発祥の「ストロープワッフル」。薄い堅焼きのワッフルにキャラメルシロップがみっちり詰まっていて、見た目以上の重量感!甘さは控えめで、コーヒーにとても合いそうな味です。

オランダ王国大使館

1缶1,000円で販売されており、その売上は福島県への支援に充てられるとのこと。
美味しい思い出が誰かの支援に繋がるのは嬉しいですね。我が家はお土産に4缶購入しました!

オランダ王国大使館で販売されていた ストロープワッフル

そもそも「オランダ」ってどんな国?親子で知りたい基礎知識

今回のイベントでオランダ王国大使館を訪れる前に、少しだけオランダについて知っておくと、見学がもっと楽しくなります。親子で会話のきっかけにできる豆知識をまとめました。

親子で知りたいオランダ基本データ

オランダの風車とチューリップ
  • 正式名称:オランダ王国(Kingdom of the Netherlands)
  • 人口:約1800万人
  • 有名なもの:チューリップ、風車、チーズ、ミッフィー(ディック・ブルーナ)
  • 著名な画家:ゴッホ、フェルメール
  • 有名な食べ物:ストロープワッフル、パンネクック(オランダ風パンケーキ)
  • 特徴:自由と多様性を尊重し、新しいアイデアやデザインが次々と生まれる国

「海より低い」国!?独自の工夫が詰まった場所

オランダは、国土の約4分の1が「海面(0メートル)」よりも低い場所にある、世界でも珍しい国です。
「海から自分たちの土地を守る」ために、昔の人はたくさんの風車を作って水を汲み出したり、堤防を築いたりしてきました。お庭で見学した「枯山水風のムスカリの装飾」も、こうした水と共に生きるオランダの歴史を感じさせてくれます。

お花と自転車が大好き!

オランダの自転車

チューリップの国
チューリップはオランダの国花です。
その他の花と共にオランダの一大輸出産業です。なんと、世界中にあるチューリップ畑の面積の約8割がオランダと言われています!

自転車大国
坂道がほとんどない平坦な国なので、子供からお年寄りまでみんな自転車で移動します。
環境を大切にする、とってもサステナブルな国なんです。

日本とは400年以上のお付き合い

江戸時代、日本が鎖国をしていた時も、ヨーロッパの中で唯一交流を続けていたのがオランダです。 公邸内に飾られていた「長崎・出島」の絵は、その友情の証。
私たちが普段使っている「コップ」「ランドセル」「おてんば(オランダ語のontembaarから)」といった言葉も、実はオランダから伝わったものなんだそうです。

オランダ大使館見学の行き帰りにおすすめの寄り道スポットは?

麻布台ヒルズからオランダ王国大使館へ

今回は私たち家族は車で訪れました。
オランダ大使館に駐車場は無いため、我が家は「麻布台ヒルズ」の駐車場(P2)を利用。
都心なので駐車場代はそれなりにしますが、周辺相場の中では利用しやすく、その後の寄り道にも便利です。

オランダ王国大使館に向かう際に通った麻布台ヒルズ

「緑に包まれ、人と人をつなぐ広場のような街」がコンセプトの麻布台ヒルズ。超高級なイメージがありますが、入ってみるとカジュアルな装いの人や子連れファミリーもたくさん。多様性のある街作りがなされていて、どんなライフステージの人にもフィットする柔軟さを感じます。

そんな麻布台ヒルズを抜けて大使館へ向かいますが、せっかくなので陸橋を渡って「西久保八幡神社」にもお参りしていきました。

オランダ王国大使館に向かう際に通った西久保八幡神社

八幡様にご挨拶した後は、国道1号線を渡り、ビルの間にある階段を上って芝給水所公園へ。
公園に沿って歩き左に曲がれば、目的地に到着です。

寄り道スポット:麻布台ヒルズとペリカンカフェ

大使館を出た後は、再び麻布台ヒルズへ。
どこも満席でしたが、中央広場に近い「ペリカンカフェ」で休憩することにしました。ここは浅草の老舗パン屋さんのカフェで、なんと食パンとロールパンしかメニューにないこだわりぶり!

オランダ王国大使館の帰りに寄ったペリカンカフェ

「子供たちは満足できるかな?」とドキドキしましたが、サンドイッチやトーストのアレンジメニューが豊富で、子供たちも大喜び。
妻はエビフライサンドを頬張りながら、「昔の喫茶店のエビフライの味がする!おいしい!」と、熱い感想を漏らしていました。

オランダ王国大使館に向かう際に通った麻布台ヒルズの様子
我善坊(がぜんぼう)横川省三記念公園

食後は隣接する「我善坊(がぜんぼう)横川省三記念公園」へ。ボルダリングや伝声管がある遊具が揃っていて、見学で少し緊張していた子供たちがリフレッシュするのにちょうど良い場所でした。

まとめ:東京で広がる「親子海外体験」の可能性

今回のオランダ大使館一般公開の見学を通して、子供たちとチューリップの美しさや異国の味、そして「世界」の存在を肌で感じることができました。

オランダ王国大使館の外観

東京には、パスポートなしで海外を身近に感じられる機会が他にもたくさんあります。

  • カナダ大使館:青山にあり、平日は予約なしで入れるギャラリーや図書館スペースが開放されています。
  • 国際フェスティバル: 代々木公園の「スリランカフェスティバル」など、食と音楽の祭典もおすすめ。
  • ラオス大使館:過去には巨大なロケット花火の展示など、ユニークなイベントも。

遠くへ行かなくても、調べてみると身近に「世界」は溢れているんですね。
このような体験をきっかけに、子供たちがその国や、その国と日本との歴史に興味を持ったり、「いつか行ってみたいな」と思ったりするきっかけになるかもしれません。

皆さんもぜひ、次回のオランダ王国大使館の情報ををはじめとした各国の大使館や、国際的なイベント情報をチェックして、親子で「身近な海外旅行」を楽しんでみてください!

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