
「ぐるぐる展」で訪れたMoN Takanawa 高輪ゲートウェイは街中が子連れには最高の場所
「子どもと一緒に楽しめる美術館や展示ってどこにあるんだろう?」
そう思いながら日々おでかけ先を探している方も多いのではないでしょうか。
今回は、2026年3月28日にオープンしたばかりの新しいミュージアム「MoN Takanawa: The Museum of Narratives」で開催されている開館記念特別展「ぐるぐる展 進化しつづける人類の物語」に、4歳と1歳の娘を連れて行ってきました。
■「MoN Takanawa: The Museum of Narratives」の詳細はこちら

結論からお伝えすると、展示だけにとどまらず、街全体が“体験型”のような場所で、小さな子ども連れでも無理なく、そして想像以上に楽しめるおでかけでした。
最寄り駅は高輪ゲートウェイ駅。山手線では49年ぶりの2020年3月に開業された新駅ですが、新型コロナウイルス禍のさなかだったこともあり、なかなか降り立つ機会のなかった駅です。私自身、今回初めて利用しましたが、電車から降り立った瞬間に感じたのは「未来都市」のような空気感。広々とした空間、洗練されたデザイン、そして大きなガラス越しに見える電車や新幹線。子どもたちにとってはそれだけで十分に楽しく映ったようで、「まだ着かないの?」どころか、移動時間すら“体験”になるのが印象的でした。

駅からミュージアムまでは完全バリアフリーで、ベビーカーでもストレスなく移動できます。途中にはニュウマン高輪やMIMUREといった施設を通りますが、道幅が広く、視界も開けているため、子どもが歩きやすく、親も安心して見守れる導線になっています。
館内は“走りたくなる”開放的な空間
MoN Takanawaに到着すると、まず感じるのはその広さです。天井も高く、視界が抜けていて、大人でも思わず深呼吸したくなるような空間です。
そして子どもたちはというと、案の定、走ります。「展示を見る前に体力を使い切るのでは…?」と少し不安になるくらいでしたが、それだけ“居心地のいい場所”ということでもあります。

お子さまのいる家庭にとってありがちですが、到着してすぐに「お腹すいた」の一言。事前に調べておいたのですが、館内にはカフェや軽食はあるものの、小さな子ども向けのメニューは少なめです。そのため、今回は軽くお弁当を持参しました。
スタッフの方に確認すると、3階の大階段やベンチスペースでの飲食が可能とのこと。結果的にこれが大正解でした。広々とした空間で、周りを気にせず食事ができ、子どもたちもリラックスして過ごせました。
さらに印象的だったのは、施設全体に“座れる場所”がとても多いことです。ちょっとした休憩や水分補給、おやつタイムなど、子連れにとって必要な「間」がしっかり用意されていました。
いよいよ「ぐるぐる展」へ

お腹も満たされ、いよいよ展示場へ。入口すぐに広がるのは、真っ暗な空間。実は4歳の娘は、これまでこういった暗い展示が苦手だったのですが、今回は違いました。迷いなく、どんどん前へ進んでいきます。そしてある作品の前で立ち止まり、「ママー!これ、進まないよ」と一言。
そこにあったのは、自転車の車輪がいくつも付いた作品。説明を見ると「前に進まない循環」を表現しているとのこと。大人が言葉で理解する前に、子どもが直感で捉えていることに驚かされました。


一方、1歳の娘はというと展示と展示の間を自由に行き来しながら、自分なりの楽しみ方を見つけていました。特に夢中になっていたのが、回転寿司のレールのようにオブジェが回る作品。「あー!あー!(食べたい!)」と指差しながら、なかなかその場を離れません。さすが食いしん坊な娘。


内容を理解しているわけではないけれど、動きやリズム、視覚的な楽しさにしっかり反応している。これも立派な“体験”だと感じました。

この展示の面白さは、“ぐるぐる”というひとつのテーマを、さまざまな角度から捉えていること。歴史や生活、人体、アート、それぞれの視点から「循環」や「繰り返し」が表現されていて、まるで宝探しのように発見が続きます。

正直なところ、子どもを追いかけながらの鑑賞だったため、じっくり見ることはできませんでしたが、それでも「楽しかった」「また来たい」と思える体験でした。




展示後のお楽しみ 屋上の足湯体験

展示を楽しんだ後は、6階にある足湯へ。開放感のあるテラスに設けられた足湯は、緑も多くまさに癒しの空間。子どもたちは人生初の足湯体験に大はしゃぎでした。温水と冷水の両方が楽しめて、遊び感覚で楽しめるのも魅力です。

そこから続く螺旋状の外階段を降りる時間も、まるでアトラクションのようで、最後まで飽きることがありませんでした。
さらに今回は、ニュウマン高輪で開催されていた「自分のゲートを創る」ワークショップにも参加。アーティストの方に教えてもらいながら、自分なりの表現を形にしていく時間は、展示とはまた違った“主体的な体験”。4歳の娘はとても満足そうで、「作る楽しさ」をしっかりと味わっていました。



今回のおでかけで感じたのは、MoN Takanawaがある高輪ゲートウェイシティは「展示を見る場所」ではなく、“体験を重ねる場所”だということ。「移動する」「食べる」「見る」「触れる」「感じる」「作る」といったすべての行動が一つの流れになっていて、親子で自然に文化に触れることができます。
150年以上前、日本ではじめて鉄道が海の上を走ったイノベーションの街。歴史を感じる部分と、新しい可能性を秘めた実験のはじまりを感じられます。小さな子どもがいるからこそ、ぜひ一度訪れてみてほしい場所。きっと、「こんな楽しみ方ができるんだ」という発見があるはずです。






