
子どもと一緒にクラシックコンサートへ行ってみたいけれど、静かにできるか心配。途中で泣き出したらどうしよう・・・。
こうした保護者の方にぜひおすすめしたいのが、ズーラシアンフィルハーモニー管弦楽団のコンサートです。我が家も、初めて子どもを連れて訪れたクラシックコンサートはこちらのコンサートでした。
ズーラシアンフィルハーモニー管弦楽団は、もともとよこはま動物園ズーラシアのマスコットキャラクターとして園内で活動していた金管五重奏からスタートしたそうです。そこから少しずつ仲間が増え、現在では本格的なオーケストラ公演を行うまでに発展しています。
そしてこの楽団の最大の魅力は、なんといっても演奏者全員動物のかっこうをしていること。指揮者も演奏者も、それぞれ動物の着ぐるみを身につけ、各々の動物に合わせてキャラクターも設定されています。舞台に登場した瞬間から、子どもたちは大興奮。コンサートというより、まるで絵本やテーマパークの世界に入り込んだような感覚です。
娘が特に夢中になっていたのは、うさぎの四姉妹による弦楽四重奏団でした。カラフルなドレスを着て演奏する姿がとても可愛らしく、登場した瞬間から釘付けになっていました。
演奏の途中では、動物たちによる寸劇やコミカルなやり取りもあり、大人も思わずクスッと笑ってしまいます。クラシックコンサートというと、「静かに座って難しい曲を聴く」というイメージがありますが、ズーラシアンフィルハーモニーはそのハードルをぐっと下げてくれる存在でした。
子どもが自然にクラシックへ出会える構成に感動
私が特に素敵だなと思ったのは、プログラム構成です。
コンサートは、子どもたちにも馴染みのある童謡や、聴いたことのある親しみやすい曲からスタートします。「知ってる!」「この曲好き!」と安心して楽しめる空気づくりが意識されていて、子どもたちも自然と音楽に入り込んでいきます。
そして少しずつ会場の空気や音楽に慣れてきた頃、本格的なクラシック曲へ。子ども向けだから簡単な曲だけで終始せず、きちんと本物のクラシック音楽に触れられるところに私はとても感動しました。
曲の前にはMCのお姉さんが分かりやすく解説をしてくれるので、大人にとっても勉強になります。「この楽器はどんな音かな?」「この曲はどんな場面を表現しているのかな?」と、親子で一緒に想像を膨らませながら聴く時間はとても豊かでした。
クラシックとの最初の出会いが、「お勉強」や「必要な経験」としてではなく、「楽しいもの」「ワクワクするもの」になる。この体験は子どもにとって、とても貴重だなと感じます。
小さな子連れでも安心して楽しめる環境
ズーラシアンフィルハーモニーのコンサートは、0歳から鑑賞可能な公演も多く開催されています。会場には赤ちゃん連れのファミリーも多く、「泣いたらどうしよう」という緊張感が少ないのもありがたいポイントでした。
もちろん途中で泣いてしまう赤ちゃんもいますし、眠くなってぐずる子もいます。でも、“お互いさま”という空気感があるので、親も過度に気を張らずに過ごすことができます。
アップテンポな曲では、客席から自然にかわいらしい手拍子が起こり、反対にゆったりした曲では眠ってしまう子どもたちも。周りを見渡していると、子どもたちが本当に素直に音楽を受け取っていることが分かります。その反応がなんとも愛らしく、「子どもって正直だなぁ」と微笑ましい気持ちになりました。
初めて連れて行ったのは上の娘がまだ1歳のときでした。途中で泣いてしまい、私も焦ってしまいました。ですが、その時の会場では音響室が授乳室として開放されていて、授乳をしながらコンサートを聴くことができたのです。もちろん会場によって設備や対応は異なるため事前確認は必要ですが、「子どもと一緒に楽しんでほしい」という主催側の想いがとてもありがたかったのを覚えています。
また、トイレ前にはおむつ交換コーナーが設置されていたり、ベビーカー利用のファミリーも多かったりと、小さな子ども連れに対して随所にきめ細やかな配慮が感じられました。
“本物”に触れる体験は、子どもの記憶に残る
今はYouTubeや動画配信サービスで、気軽に音楽を楽しめる時代です。でも、生演奏ならではの空気の振動や、会場全体を包み込む音の迫力、演奏者たちの息遣いは、やはり実際にその場へ足を運ばないと味わえないものだと改めて感じました。
娘も最初は「動物さんかわいい!」という気持ちで楽しんでいましたが、演奏が始まると自然と集中して耳を傾けていて、その姿を見ながら「本物に触れる経験って大切だな」としみじみ感じました。
小さい頃に出会った音楽や芸術体験は、すぐに何か成果が見えるものではないかもしれません。でも、心のどこかに残り続け、将来ふとした時にその感覚が蘇ることもあります。
私自身、子どもの頃に触れた舞台や音楽の記憶が、今でも自分の感性を支えていると感じています。だからこそ、「まだ早いかな?」と思わず、気軽に親子で芸術体験へ足を運んでみてほしいなと思います。
全国で開催中!はじめてのクラシック体験におすすめ

ズーラシアンフィルハーモニー管弦楽団は、年間150本を超える演奏会を全国各地で開催しているそうです。
そのため、「気になっていたけれど遠くて行けない」という方も、ホームページをチェックすると近くで公演が見つかるかもしれません。
クラシックコンサートデビューにもぴったりな、親子で楽しめる音楽体験。ぜひご家族で足を運んでみてはいかがでしょうか。






