大阪・関西万博の外観とミャクミャク、ピコくん、トンさん
子連れ万博レポをご紹介します!

2025年9月前半に、小学生と幼稚園の娘2人と一緒に大阪・関西万博2025に行きました。

大阪・関西万博2025(2025年日本国際博覧会)は、2025年4月13日(日)から10月13日(月・祝)まで、大阪市此花区の夢洲(ゆめしま)で開催。テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。世界150以上の国や地域、国際機関が参加し、最先端の技術や持続可能な社会づくりのアイデアが体験できる一大イベントです。

私が代表を務める株式会社ピコトンは、10月10日~11日、EXPO2025大阪・関西万博会場内の EXPOメッセ「WASSE」で、子どもの夢を応援するファミリーイベント「未来のトビラをひらく『こども万博』」に、「つくってタオル」のワークショップコンテンツを提供しています。

今回は、娘たちの世界の国々への関心を広げるキッカケにしたくプライベートで2日間の日程で訪れました。

見学したパビリオンは
・1日目…オーストラリア館、サウジアラビア館、スペイン館、トルコ館、パソナ館。
・2日目…コモンズC、クラゲ館、電力館、ガンダム館、コモンズB、噴水ショー。

私、妻、娘(9歳)、娘(5歳)の親子4人での体験記です。

東京から大阪・関西万博までの移動は、疲れやすい子供たちの負担を減らせるよう、東京有明から「オーシャン東九フェリー」で車ごと徳島港に渡り、淡路島からパソナグループが運営する万博高速船で万博会場に行くという少し珍しいルートです。カーフェリーは約18時間かかりますが飛行機よりも安く移動できて、何より荷物を載せた車ごと運ぶ事ができ、移動中も広い船内を動き回れて親子のメリットが大きいのです。※フェリー体験記はまた後日紹介予定。

大阪・関西万博2025 子連れ体験記1日目

万博高速船で出航 9:30

7時起床。朝食を食べ8時15分宿を出発。

万博高速船「PASONA NATUREVERSE号」に、「淡路交流の翼港」から乗船しました。

万博高速船「PASONA NATUREVERSE号」

港から5分ほどの駐車場に車を停め、無料送迎バスで港へ。9時30分に出港し1時間程の船移動です。乗船特典として大人気パビリオン「パソナグループパビリオン(パソナ館)」の優先入場券と、「ニジゲンノモリ」で使えるクーポン券もいただきました。

「パソナグループパビリオン(パソナ館)」の優先入場券

船は万博のために新造されたのでは?と思うほど、外観も内装もピカピカ。デッキにも出られ、大型荷物置き場もあります。ただし、万博会場はスーツケースの持ち込み不可のため大型荷物は注意が必要です。子どもたちは朝早かったこともあり、船内でひと休み。

航行中は、淡路島の港や大阪湾の景色を眺め、やがて万博の象徴である大屋根リングが見えてきます。海から会場に近づくというのも特別な体験で、子どもにとっては「船で行く!」こと自体がワクワク。

親にとっても、電車やバスに比べて空いていて荷物も置けるため、とても快適でした。約1時間で万博会場近くの港に到着です。

下船〜西ゲートへ 10:30

そこから10分程バスにのり大阪・関西万博の西ゲートへ。

この日の大阪・関西万博の入場者数は、公式発表で20万人超!

バスから見えた東ゲートは大混雑で、実際の待ち時間は60〜90分だったとのこと。我が家の子供たちなら、とても耐えられなかったと思います。

大阪・関西万博のたくさんの国旗

一方、パソナの船を利用した来場者は、下船時に「優先入場証明書」を受け取り、それを提示することで優先入場レーンに進むことができます(P&R駐車場利用者の優先入場とは、提示する証明書が異なります)。そのおかげで、ほぼ待つ事なく、ちょうど11時に入場できました。ちなみに「比較的空いている」とされる西ゲートでさえ、30分程の待ち時間が発生していたようです。

夢洲浮桟橋利用者優先入場証明書
大阪・関西万博の外観とミャクミャク

ストレスなくスムーズに入場できるのは、子連れにとって大きなメリット。さらに「船で行く」という体験そのものが楽しい思い出になるので、子ども連れには特におすすめです。会場に入るとミャクミャクさんがお出向掛け。多くの来場者や修学旅行の学生を見て「大阪万博に来た!」という実感が一気にわきました。

なお、パソナパビリオンの優先券が不要な場合は、堺港やユニバーサル・スタジオからの船便を利用するという選択肢もあります。

ミャクミャクのマンホール

広大な森を再現「オーストラリア館」 11:05

オーストラリア館に入ると、子どもたちが思わず「森だ!」と声を上げました。まさか建物の中に、こんな広々とした森が広がっているとは思いませんでした。

館内にはユーカリの森が再現され、床から天井まで届く巨大な鏡を配置することで、空間が何倍にも広がって見える仕掛けがされています。木々の間にはモニターが隠され、コアラなどの生き物が投影されており、子どもたちも夢中になって探していました。

「なんで本物はいないの?」という素朴な疑問も聞かれましたが、まさにそこから環境負荷や生物多様性を考えるきっかけになりそうです。「もっと本物を知りたい」という気持ちへとつながる展示でした。

広大な森を再現「オーストラリア館」

館内には水のせせらぎや環境音が流れ、照明も落ち着いたトーンに設定されているため、本当に森の中にいるかのような感覚に。自然界の多様さや、五感に訴えかける刺激が巧みに再現されていて、一歩入っただけで静けさと安らぎを感じられる空間でした。

広大な森を再現「オーストラリア館」の海の中の映像

散策はさらに続き、先住民の物語に耳を傾けながら星空や海を眺められる演出も登場。森、大地、空、そして海——オーストラリアが誇る雄大な自然が、まるで目の前に広がっているようでした。その美しさや歴史、環境保全の大切さを伝える空間は、子どもたちにとって「キレイ!」と感じるだけでも十分に記憶に残り、成長したときに改めて意味を理解できるのではないかと思います。

さらに、この日は子どもたちにとって特別な体験もありました。万博では「ピンズ交換」という非公式の楽しみ方があると聞き、帽子にバッジをたくさん付けてきたのです。勇気を出してオーストラリア館のスタッフに声をかけると、見事ピンバッジ交換が成立! ゴールドコーストで購入されたというレッサーパンダのピンを手に入れ、子どもたちは大喜びでした。

2030年の万博開催国「サウジアラビア館」 11:30

「ウード」というリュートにそっくりの楽器の演奏

サウジアラビア館に入ると、まるで現地の街を歩いているような造り。テーマごとに建物が分かれていて、本当に街なかを散策している気分になれました。8世紀に使われていた天体観測儀アストロラーベにも出会いました。

サウジアラビア館の天体観測儀

途中の中庭では、伝統音楽の生演奏と歌声に遭遇!思いがけないステージに、異国を旅しているような感覚に。子どもたちは「ウード」というリュートにそっくりの楽器に釘づけで、「もうちょっと聴きたい!」と暑さも忘れて15分ほど聴き入っていました。

「ウード」というリュートにそっくりの楽器の演奏とトンさん

鑑賞用の椅子も用意されていて、混雑もなくゆったりとした時間。こういう余白があるのがうれしい。

「2030年の万博はサウジアラビアで!」という迫力映像

先に進むと、3Dプリンティングでサンゴを保全する最新技術の展示もありました。説明がシンプルで子どもにもわかりやすく、親としても勉強になりました。最後は「2030年の万博はサウジアラビアで!」という迫力映像。壁全体が振動し、音が身体に響く演出に圧倒されました。

部屋全体が色に包まれる「スペイン館」 12:10

部屋全体が青色に包まれる「スペイン館」

スペイン館のスタートは、黒潮をテーマにした暗い部屋。浮かぶ地球儀とともに、航海の歴史が語られていきます。日本人がスペインの難破船を救い、交流が生まれたストーリーには思わず「そんなつながりがあったんだ!」と驚き。

黒潮をテーマにした暗い部屋には船の模型が

次の展示では、藻の研究を紹介。カラフルな液体が光に照らされ、未来的なラボのようで、子どもたちも「きれい!」と夢中。

スペイン館では藻の研究を紹介。カラフルな液体が光に照らされ、未来的なラボのよう

印象的だったのは、オレンジ色の部屋に並んだ「昔の絵葉書」と「現代のSNS投稿」。伝えたい気持ちは昔も今も同じだけど、手段がこんなに違うんだなと感じました。娘は昔の絵葉書に釘づけで、じっくり眺めて「これ欲しい」とまで。絵葉書文化、やっぱり残ってほしいです。

スペイン館「GREETINGS FROM SPAIN」
スペイン館の「昔の絵葉書」

イスタンブールのバザー体験「トルコ館」 12:50

万博のトルコ館

トルコ館では、まず月と太陽を象った巨大オブジェに圧倒されました。スクリーンにはAIで話す大きなCGの顔が映し出され、日本とトルコの友好を伝える「エルトゥール号事件」の紹介が。歴史がこうしてつながっているのを学べるのは大人も子どもも楽しめます。

その先はすぐにお土産ショップ。雰囲気が新婚旅行で訪れたイスタンブールのバザールそのもので、懐かしさがこみ上げてきました。猫の置物を見て「顔が一匹ずつ違う!」と子どもたちが大喜び。

トルコ館のネコの置物

長女はネックレスにひと目惚れ。スタッフさんに相談すると、おすすめを選んでくれて、しかも割引まで!10年前のハネムーンの写真を見せたらとても喜んでくれて、こんな交流ができるのも旅の醍醐味だなと感じました。

トルコアイスは人気すぎて長蛇の列。「あの、アイス落としそうにするやつ見たい!」と子どもは期待していましたが、残念ながら今回は断念。「東京で食べようね」と約束して、館を後にしました。

近畿大学レストランでひと休み(13:30)

近畿大学水産研究所

お昼ごはんは、近畿大学のレストラン「近大卒の魚と紀州の恵み 近畿大学水産研究所 大阪・関西万博 ウォータープラザ店」へ。名前からして立派ですが、実際に出てくる料理もさすがのクオリティ!近大マグロや交配魚を使ったバラちらしは新鮮で華やかで、デザートまでしっかり楽しみました。

魚のフィナンシェ

スタッフさんが魚や研究の思い入れを丁寧に説明してくれて、「食べること=学ぶこと」につながるのも万博らしい体験。店内には“完全養殖寸前”の日本うなぎが泳ぐ水槽があり、説明パネルつきで見ごたえもありました。子どもたちも「大学に行くとお店できるの?」「これがウナギ?」と興味津々。

エレベーターで上がれるので、車椅子やベビーカーでも安心。

この日の大阪は最高気温34.8℃。猛暑の中、空調の効いた店内でゆっくり座って食事できるだけでも「生き返る〜!」というありがたさ。しかもデザートの梅シャーベットは爽やかで絶品。魚の形をしたフィナンシェも可愛らしくて、つい写真を撮りたくなりました。

移動中も気になるスポットが満載

万博内にあるドーブルのオブジェ

大混雑の万博ですが、パビリオンに入らなくても楽しめるスポットが満載です。6億ダウンロードを超えているポケモンGO用のオブジェが7カ所設置されています。

シンガポール館「レッド・ドット・デザイン博物館」

パビリオンの外観もインパクトのあるものばかり。シンガポール館は「レッド・ドット・デザイン博物館」という建物で、シンガポールがとても小さくて、首都を示す赤い点が国のように見えることから生まれたそうです。個性的な建物の並ぶ万博会場でもひときわ目立っていました。

青森ねぶた祭2024ねぶた大賞を受賞した「鬼子母神」

フードコートを覗いた時の一枚です。青森ねぶた祭2024ねぶた大賞を受賞した「鬼子母神」という作品に偶然出合えて得した気分になりました。

iPS心臓だけじゃないボリューム満点の「パソナ館」 15:20

万博のパソナ館

帰りは船を利用する予定だったので、出口に近い「パソナ館」へ。まず出迎えてくれたのは、パビリオンの上に立つアトム!子どもたちが「アトムだ!」と大はしゃぎ。乗船特典のチケットを見せて、待ち時間ゼロでスムーズに入館できました。

パソナ館の先に座るアトムの人形

最初の空間は、岡本太郎の「生命の樹」からオマージュを受けて制作したフロア。太陽の塔内部を見学した事があったので「階段をたくさん昇った太陽の塔と一緒だ!」と盛り上がりました。そこに展示されていた巨大なアンモライトには圧倒され、地球の長い歴史に思わず見入ってしまいました。

岡本太郎の「生命の樹」からオマージュを受けて制作したフロア
巨大なアンモライト

次の部屋では、ブラックジャックとネオアトムが未来で出会う物語の映像。これがまたすごい!フレームレスのキューブ型モニタが積み重なり、モニタ自体が上下左右に動き、スモークが立ち込める中に映像が映し出されます。まるで映像に入り込んだような迫力で、大人も子どもも目を丸くして見ていました。

かなしそうなアトムの映像

ただし、椅子や座るスペースはなく、ずっと立ち見。万博散策の後半に持ってくると子どもには少し体力的にきついかもしれません。それでも「人間の環境への負の影響と、未来を良くできる可能性」の両方を示してくれるストーリーで、前向きな気持ちをもらえる展示でした。

フレームレスのキューブ型モニタ
フレームレスのキューブ型モニタとトンさん

未来の技術にワクワク!

パビリオンの中には、未来の手術技術や睡眠デバイスを紹介するコーナーも。体験型の展示は大人も子どももワクワクします。

特に子どもたちに大ヒットだったのが、地下の世界を“蟻の目”ほどの縮尺で観察できる空間。ダンゴムシやセミの幼虫を夢中で探しては「いたよ!」と教えてくれる姿に、こちらも笑顔に。生物多様性の大切さを直感で伝えてくれる、素敵な仕掛けでした。

“蟻の目”ほどの縮尺で観察できる空間

その先には、未来世界を映像で疑似体験できるコーナーがあり、さらに進むとiPS心臓と筋膜シートの展示へ。実際に動いている本物を目の前にして、子どもは最初こそ「ちょっと怖い…」と身を引き気味。でも「命を救うための最新技術なんだよ」と説明すると、目を輝かせてじっと見つめていました。普段は決して見られない貴重な体験に、大人も感動。

パソナ館の館内には不思議なオブジェがいっぱい

お土産コーナーでひと休み

最後のお土産コーナーには、限定グッズが並びます。ただ、子どもが楽しみにしていたブラックジャック関連は意外と少なめ。少し残念そうでした。

西ゲート近くの公式ショップは長蛇の列で断念…。代わりにオンラインショップ用の入店パスコードを写真に収めましたが、正直もう疲れ切っていてスマホでチェックする元気もなし。とりあえず飲み物で水分補給してリフレッシュ。

名物の「ミャクミャク焼き」も食べたかったのですが、この日は断念。「明日食べようね」と約束し、出港時刻に間に合うよう16:50に西ゲートのバスターミナルへ向かいました。

スタッフさんとのピンズ交換で心温まる体験

万博で集めたたくさんのピンバッチ

バスターミナルでは、案内スタッフさんがミャクミャクのピンバッジを子どもと交換をしてくれるサプライズ!どうやら万博では「ピンズを集める人」と「ジャンルを問わず交換を楽しむ人」がいるらしく、ちょっとしたカルチャーになっているようです。

子どもが「喜んでくれるかな」とドキドキしながら持ってきた東京限定ピンバッジも、スタッフさんにとても喜んでもらえて、ほっとした様子。万博ならではの交流に、最後まで温かい気持ちになれました。

海の向こうに見える大屋根リング

大阪・関西万博2025 子連れ体験記2日目

万博2日目は淡路島から車で大阪・関西万博の公式駐車場へ

大屋根リングの上から見るパビリオンたち

2日目は、朝6時50分に起床。朝食をとって8時に出発しました。
会場からはやや離れているものの「空いていて穏やかな雰囲気」と評判の尼崎P&R駐車場を選択。9時50分、無事に駐車してシャトルバスに乗り込みます。駐車場のスタッフさんは炎天下でも全員が笑顔。気さくに声をかけてくれて、関西ならではの温かさを感じました。あの暑さの中で、少しも疲れた顔を見せないホスピタリティに感動です。

西ゲートからの入場 10:40

万博の西ゲート

混雑で長蛇の列となっていた東ゲートを横目に、バスで西ゲートへ。東ゲートの行列を見た長女は「ゾッとした顔ってこういうことか」と言わんばかりの表情。歩いて西ゲートまで移動する人も見かけました。

10時40分、P&R駐車場の優先レーンから待ち時間ゼロでスムーズに入場。公式発表では、この日の来場者数は前日を上回る20.6万人。待たずに入れるありがたさを、子連れ旅行であらためて実感しました。

入場してすぐ、夫と子どもたちはさっそくミャクミャク焼きを購入。妻はくら寿司をのぞいてみましたが、すでに席予約は完売。会場公式オンラインショップのパスコードだけ撮影して、抽選に当選していたパビリオンの時間まで少し余裕があったので、まずは多くの国が1か所で楽しめる「コモンズ館」へ。

11か国が集まる「コモンズC館」 11:00

イスラエル館の嘆きの壁
イスラエル館の嘆きの壁

11時、コモンズCに入館。コモンズ館は、複数の国や地域が一緒に出展する合同パビリオン。 比較的規模の小さな国や地域が、それぞれブースを構えて自国の文化や技術を紹介しています。 建物はA~Fまで6棟あり、基本的に予約なしで入館可能。何より各国のスタンプをすぐに集められるので、スタンプ好きな子どもには大人気。空調が効いていて、館内にトイレもあるので親としても安心です。

コモンズ館のスタンプラリーを押す女の子
サーフィンをするミャクミャクのスタンプ

パビリオン自体は小ぶりですが、それぞれの国が限られた空間に自国の魅力をぎゅっと詰めこんでいて、来場者への情熱が伝わってきます。

コモンズ館のいろいろな国のブース
コモンズ館のイスラエル館

イスラエル館では、嘆きの壁にメッセージを送れる端末を体験。妻が簡単に歴史の説明をすると、子どもたちは世界の平和を祈りながらメッセージを入力しました。将来、世界史の授業で再びこの壁に出会ったとき、きっと今日の体験が重なり合い、理解が深まるのだろうと思いました。

コモンズ「スロバキア館」

コモンズ「スロバキア館」

スロバキアパビリオンに入ると、まず目に入ったのは茶色い展示物。遠目には土器かと思いきや、近づいてみると骨のインプラントでした。頭蓋や関節などを補う医療器具の数々に、子どもたちは大興奮。繊細な技術の数々に、長女は「胸部インプラントのピンバッジがあったら欲しい」とつぶやくほど。機能美に惹かれたようです。

骨のインプラント
スロバキア館のピンバッチとスタンプ

一方で次女はスロバキアのお城のパネルに夢中。自然や歴史的建造物を映し出す映像も美しく、「スロバキアに行ってみたい!」と大人気のパビリオンでした。最後にはスタッフさんと長女がピンバッジを交換し、スロバキア語で「ありがとう」を意味する「ジャクイェム」を教わるという素敵な経験も。

グアテマラ館では手作りの渡り鳥のバッジを、ウルグアイ館では国旗をいただき、少しずつ“世界のお土産”が増えていきます。

グアテマラ館の手作りの渡り鳥のバッジ

コモンズ内の各国パビリオンのスタッフさんは、興味を示すと熱心に自国の魅力や歴史、展示の内容を説明してくれる方に多く出会いました。子供にとって「現地から来てくれた人に直接説明してもらえる」という体験は、とても貴重な思い出になっていました。

何時間も待って入ったパビリオンでも、子供に合うかどうかは、入ってみないとわからないところがあります。その点、合わなければ出て、興味があれば譲り合いながらじっくり眺める、という自律的な観覧ができるところがコモンズ館の魅力。その点でもコモンズは子連れにとって最強の選択肢と感じました。

【動画有】まるで音の公園「いのちの遊び場 クラゲ館」 12:00

「いのちの遊び場 クラゲ館」の外観

12時、事前抽選で予約がとれていた「いのちの遊び場 クラゲ館」へ移動。西ゲート側のコモンズから向かう道は、人混みと暑さで子どもたちはぐったり。公式発表で来場者数は206,871人。まるで新宿駅の夕方ほどではないにせよ、避けながら歩く必要がある混雑ぶりでした。

「いのちの遊び場 クラゲ館」の内部

クラゲ館の楽器コーナーに入ると、子どもたちは一気に元気を取り戻しました。視覚的にも楽しい不思議な楽器がたくさん。ただし聴覚過敏の子には音が多すぎるかもしれません。イヤーマフがあると安心だと思います。

「いのちの遊び場 クラゲ館」の大スクリーン

12時10分、いよいよ予約エリアに入館。涼しい部屋に入れただけでも親としては感謝です。暗く静かな空間で音に集中する体験から始まり、次の部屋では壁一面に広がる手書きのクラゲの群れが登場。次女は両手を広げてクラゲと一緒に伸び縮みを楽しみ、何度も繰り返して遊んでいました。やがて生演奏に合わせて映像が変化し、世界の祭りや踊りが映し出されるクライマックスへ。全員で行進するラストは、直感的な音の体験から世界の文化へとつながる見事な流れで、印象深い時間になりました。

【動画有】娘達のNo.1お気に入り「電力館 可能性のタマゴたち」 13:00

「電力館 可能性のタマゴたち」の外観

13時、奇跡的にスマホ予約が取れた「電力館 可能性のタマゴたち」へ。クラゲ館からの移動は過酷そのもの。最短ルートは大混雑のオーストリア館前を通らねばならず、暑さと人込みで親子ともども心が折れそうに。

それでも「絶対に子どもが喜ぶ」と信じて励まし合い、ようやく到着。入館待機列に入れた瞬間、思わずハグしてしまったほどでした。

好きな色のタマゴ型デバイスを選ぼう!

列に入る前に水分補給と軽食を済ませておいたのは正解。入館すると、子どもたちは好きな色のタマゴ型デバイスを選んで装着。その瞬間、疲れは吹き飛び、目がキラキラ。自分で選んで持つからこそ“相棒感”が生まれるのでしょう。

「電力館 可能性のタマゴたち」の展示は「エネルギーの可能性」をテーマに

展示は「エネルギーの可能性」をテーマに、体験を通して知恵を集め、最後の部屋へ進む仕組み。

小学生には理解でき、未就学児にも記憶に残る工夫がされており、まさに世代を超えて楽しめる内容でした。キッズコンテンツ企画視点でみても、随所にプロフェッショナルな拘りを感じ学ばせてもらいました。万博終了後もぜひ残して欲しい施設です。

最後はタマゴを返却しますが、子どもたちにとって「タマゴちゃんと旅した時間」は宝物。お土産にガチャガチャやタマゴちゃんぬいぐるみを買い、この日のハイライトは間違いなく電力館だったと全員一致で決定しました。

大屋根リングの下で昼食 14:30

大屋根リングの下で昼食

14時30分、遅めの昼食タイム。曇り空のおかげで大屋根リングの下は驚くほど涼しく、まるで大きな避暑地のよう。東ゲート付近の歩行者通路の端は人通りがなく、ピクニック広場さながら。非常食に屋台のたこ焼き、ファミマで買ったスムージーを並べ、特設ステージの音楽をBGMに休憩しました。

大屋根リングの上からの景色

大屋根リングは風通しが良く、子連れには最高の避難所。真ん中の通路は時計回り・反時計回りに流れができており、人の流れに沿って歩きやすいのも助かります。

後日、大屋根リングを設計した藤本壮介さんの記事を読み、地面に座ることは想定外で、むしろ開幕前は懸念されていたが、実際に柱事にまとまって座っている様子を見て「柱は家具として、部屋の区切りとして機能している」と気づき逆に教えられ、小学生が地面に座り遊んでいる光景も嬉しかったとありました。

大屋根リングがある事で、人の移動がスムーズになり休憩場所にもなり、上に登れば全体を見渡し「大阪万博に来た!」と誰もが全身で実感できる。これほど建築に感謝した事はありません。

大屋根リングの上を歩きます

休憩中、奇跡的にガンダムパビリオンの予約が成立! リングの上を通って半周する大移動となりました。上からの眺めは最高で、人も少なく歩きやすい。日傘や帽子を使い分けながら歩くリングの上の道は、子連れにとって心身ともに楽なルートだと実感しました。

【動画有】ガンダム館に奇跡の当選「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」 16:00

「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」に到着!
実は一か月ほど前に保護猫を里親に譲渡していて、「あの猫の恩返しで当たったのかな?」「絶対そうだよ!」と家族でしみじみ。猫に感謝しながら入場しました。完全予約制だからか、スタッフさんの雰囲気もゆったり。なんだか落ち着いて楽しめる空気でした。

「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」前のガンダム

中では、ガンダムファンにはおなじみの「ハロ」がペアで登場。これには子どもたち大喜び!大人もクスッと笑える小ネタもあって、思わず肩の力が抜けます。

ガンダムファンにはおなじみの「ハロ」がペアで登場

演出では宇宙エレベーターに乗って宇宙へ行く体験があるんですが、次女は「なんで体浮かないの?」「ほんとに宇宙行った?」と真剣に不思議顔。うん、たしかに気持ちはわかる。私たちは宇宙を旅したのです…。テーマは“ごみ問題”。宇宙規模で考えると、日常のゴミ出しも少し違って見えてくるから不思議です。

ガンダム館の起動エレベーター到着後の部屋のショート動画
【ネタバレ注意】ガンダム館クライマックス部分の動画です
「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」前のガンダムの背中から煙が!

24か国が大集合!世界のスタンプ押し放題「コモンズB館」 17:20

ナウルのかたちナウルくん

17:20にはコモンズBへ。ここ、本当におすすめ。待ち時間なし、スタンプ押し放題、トイレも空調もバッチリ。

長女はナウル共和国のキャラ「ナウルくん」に夢中になって「グッズ欲しい!」と言ってたけど残念ながらなし。

ナウル共和国のキャラ「ナウルくん」の人形
ナウル館の中にある舟
ナウルの伝統衣装

パビリオンによっては、国内の砂をブレンドして現地の砂を再現しているこだわりもあるらしく、スタッフさんからそんな裏話を聞けて感動。長女は革細工や伝統衣装にも食いついて、妻は世界史や失われた言語の話をしていて、ちょっとした親子授業みたいでした。

ヌルヌル、シャインハット、トルクメニスタン館、ノモの国など夜だけの景色

【動画有】約300基の噴水とレーザー「アオと夜の虹のパレード」噴水ショー 19:00

19:00からは噴水ショーへ。道中の霧スポットで子どもたちは大はしゃぎ。
19:30、ショーがスタート!映像はちょっと遠目には見にくい感じだったけど、虹が出た瞬間は、水と光であんなに鮮やかな虹が作れるのかと感動。水だけでなく火まで使った演出に大興奮! 終わった後も子供たちは「わーお わお わーお」とショーの歌を口ずさみながら余韻を楽しんでました♪

その後はショー帰りの大混雑を避けるため、ポケモンGOで遊びながら時間調整。出口までは万博会場内の周遊バスeMoverに乗ることに決めて、昼間に「反時計回りは混雑して乗れない」と学んでいたので、逆周りルートで東ゲート始発からすんなり乗車。これが大正解!座れて涼しいし、景色も楽しめるし、疲れた体に沁みました。途中、大屋根リングの下から2回目の噴水ショーを裏側で見られて、ちょっと特別感。

夜のラプラスのオブジェ
夜の大屋根リング

西ゲートを出ると、ちょうどドローンショー「One World, One Planet.」が始まりました。2500機のドローンを使い、次々とモチーフが変わる様子はゲート外からでもよく見えるので、混雑回避にはここで観るのがベスト。

長女は食い入るように観て「横浜開港祭の方が派手だったかな?」なんて感想も(笑)。でも、以前RED CLIFFの人から直接ドローンショーを教えてもらった経験を思い出して「すごい会社の人に教えてもらってたんだ!」と感激してました。次女はすでに夢の中…。

万博の夜のドローンショー
万博の夜のドローンショー②

ショーが終わってから尼崎P&Rへ戻り、そのままホテルへ。こうして、濃い2日目が終了。

2日間を体験して大阪・関西万博は、子供たちがリアルで訪れる事が難しい世界の国々をギュッと体験できる、最高の体験学習だと感じました。

娘達が海外に行く機会がありパスポートに押されたハンコを見て、「そういえば大阪万博でもこんなスタンプを押した気がする」と懐かしむ事を期待しています。

大阪・関西万博で押したスタンプ

・・・・追記・・・・

大阪・関西万博のポスター

万博のレストラン予約について、実際に体験して感じたことをメモしておきます。

7日前や3日前に狙うなら、回転数の多いレストランを選ぶのがコツ。時間帯は、早めか遅めを。お昼〜夕方のピークはやっぱり混むので外したほうが安心です。

資金に余裕があって効率よく食事を済ませたい人には、「万博ラウンジ&ダイニング ビュッフェ」がおすすめ。事前予約制で、大学の先輩が利用して「とても良かった!」と絶賛していました。

ただし前金制でキャンセル料も発生するので、子連れの場合はちょっとリスクあり。発熱や寝落ちなど、当日にならないと分からないことも多いですからね。

私自身は、ランチか夜のどちらかだけでも、室内で着席して落ち着いて食べられる時間を確保しておくと、体力的にかなり楽だと感じました。

もちろん、予約なしでも入れるお店はいくつもあります。西ゲート横のレストランは大屋根リングから遠いせいか、比較的空いていて穴場でした。とはいえ、長距離移動せずに済むのは予約制レストランの大きな魅力。子連れならなおさら、そのありがたみを実感しました。

最後までご覧いただきありがとうございました。
また、色んな子連れ旅行記をシェアさせていただければと思います!