東京九州フェリーの子連れ船旅の乗船記、記事サムネイル

【乗船記】東京九州フェリーの魅力・設備・料金などをご紹介

東京九州フェリー「それいゆ」の大広間
乗船した東京九州フェリー「それいゆ」の船内

2023年 12月9日(土)〜12月13日(火)の日程で、8歳と3歳の娘を含む家族5人で東京九州フェリー「はまゆう」「それいゆ」に乗船し、神奈川県横須賀〜福岡県の新門司を往復する家族旅行を楽しみました。

東京九州フェリーは、関東と九州をつなぐ2021年7月に就航したばかりの新しい航路。
神奈川県の横須賀港と福岡県の新門司港を約21時間で結びます。

東京九州フェリーの看板から見える景色

8歳・3歳の姉妹を含めた家族5人での4泊5日の日程にて、子連れ船旅を満喫!(特に2人の娘は大はしゃぎでした)
今回はそんな東京九州フェリー「はまゆう」「それいゆ」に乗船した感想をレポートさせていただきます。

船の窓から人形を見せる姉妹
船内から、お気に入りのぬいぐるみに海を見せている長女と次女

東京九州フェリーへの乗船を検討されている方、子連れでの旅行にご不安をお持ちの方のご参考になれば幸いです。

東京九州フェリーに乗った人数と行き先・旅程

■人数:夫、私、長女(8歳・小学生)、次女(3歳・幼稚園児)、私の母の計5名+自家用車(車ごと乗れるフェリーでした)

■旅程:2023年 12月9日(土)〜12月13日(火)

■料金:下記項目「東京九州フェリーは飛行機や新幹線よりも安い?実際にかかった料金 」にて詳細

《1日目
22:00 横須賀のターミナルでチェックイン。
23:00 「はまゆう」に乗船。
23:15 船内の大浴場へ。
23:45 神奈川県の横須賀から、福岡県の新門司へ向かう21時間の航海へ出発

《2日目
8:00 「はまゆう」内レストランで朝食。船内の施設を満喫
21:00 福岡県新門司へ到着。全員乗車で下船開始。同じ福岡県内の小倉へ出発。
22:00 コンフォートホテル小倉にチェックイン。就寝。

《3日目
10:00 ホテルで朝食を取り、山口県下関へ出発。
11:00〜海峡ゆめタワーやカモンワーフなどを観光。現地の祖母や親戚と合流し食事。
20:00 ファミリーロッジ旅籠屋にて宿泊

《4日目
8:50 チェックアウトして出発。
9:00〜10:00 唐戸市場や海響館を見学。
13:00 はい!からっと横丁を遊び倒す。
15:30 福岡県へ向けて出発。照葉スパリゾートでの休憩を挟み、22:00 新門司のフェリーターミナルへ到着。
23:00 「それいゆ」へ乗船開始。23:55 横須賀へ向かい出港。

《5日目
8:00 「それいゆ」内レストランで朝食。船内にて映画観賞など設備を満喫。
20:45 横須賀到着、車に全員乗って下船。そのまま自宅へ帰宅。

東京九州フェリー「はまゆう」「それいゆ」
運航ダイヤは月~土に1日1便(日曜·祝日運休)
横須賀港 23:45発 ~ 新門司港 翌21:00着
新門司港 23:55発 ~ 横須賀港 翌20:45着
※詳しい情報や最新の情報は東京九州フェリー公式HPをご覧ください。

■東京九州フェリー公式ページの「《横須賀港発着》マイカーで九州へ!九州トクトクドライブパック」を利用して少しお得に旅行できました。マイカーで乗船される方にはおすすめです!

横須賀のターミナルから出発! 待合室〜乗船、車の注意事項

横須賀のターミナルから見える「はまゆう」
横須賀港で乗客を待つ東京九州フェリーの「はまゆう」

21:30 神奈川県横須賀に到着、イオンスタイル横須賀で夜食の買い出し
22:00 横須賀のフェリーターミナルでチェックイン※チェックインは出港60分前、繁忙期は90分前まで。

横須賀のターミナルでショッピング

船が待つ横須賀フェリーターミナルへは、横浜横須賀道路の横須賀I.Cから約5.2km、約15分のドライブ。ターミナルには係員さんがいますので、誘導に従って一旦は駐車場に車を停めます。

ここで荷物を全て持って行く必要はありません。翌日分の着替え等はフェリーに車を乗せてから取り出せばいいので、最小限の装備で大丈夫です。ただし、お風呂に一刻も早く入りたい場合、着替えは必要かも。

横須賀のターミナルのトイレ
多目的トイレや授乳室も完備されている温かな待合室

入口でチェックインを済ませたら、電光掲示板で乗船時刻を最終確認。ターミナルの待合室には授乳室もあるので、乗船開始までの待ち時間にミルクを済ませておくのも良いでしょう。

横須賀のターミナルのショプにはTシャツが販売されている
訪問先への手土産や子どもの間食を忘れても大丈夫!待合室のショップで調達できる

私たちが到着したのはかなり早く21時台でしたが、ターミナルのショップは23時まで開いており、イオンスタイル横須賀の食料品売り場も22時まで営業しているため、子ども用にお菓子と飲み物を少し買い足しました。

東京九州フェリー「それいゆ」に乗船

ターミナル内のショップで買い物。夜食をとりながらコンテナの搬入を観察。
23:00 東京九州フェリー「はまゆう」に乗船。

船から見える、乗り込みをするトラック
待合室では、次々と出入りするトラックに子どもが大興奮!

子供と私たちはフェリー乗船口から、夫は貨物トラックと同じ車両用の乗船口から車ごと船に乗り込みました。

フェリーの車両甲板に車を停めたら、夫に乗船中に必要な一泊分の荷物だけ持ってきてもらいエレベーター経由でで客室エリアへ。荷物が少ない分部屋を広く使えて、とても快適でした。

※車ごと乗船する今回は、家族で別ルートでの乗船でした。
客室の鍵はQRコードで管理されているため、写真を撮って家族で共有しておくと便利です。

東京九州フェリーの船内のクリスマスツリー
船内のクリスマスツリーとミニトナカイに子供はテンション爆上げ!

ここで気をつけたいことが2つ。
※フェリー出港後、車を停める車両甲板には戻ることができません。忘れ物があっても取りに行けないので、荷造りの段階から船用とそれ以外で荷物をしっかり分けておき、忘れ物がないようにしましょう。 

車両を停めたフロアを必ず覚えておきましょう。エレベーターの写真を撮るのもおすすめ。

私たちが乗船して15分後くらいに夫が合流しました。 23:15に大浴場へ!

露天風呂前の廊下
サウナ·露天風呂付き大浴場の佇まいはまるで天然温泉
東京九州フェリーの露天風呂の様子
出典:東京九州フェリー「ご入浴」

新門司へ向けて出発! 客室や各設備の紹介

23:45 神奈川県の横須賀から、福岡県の新門司へ向けてフェリーが出発!

私たちが泊まったのは個室の「ステート」。予約時に希望して空きがあれば、料金を加算して個室にアップグレードできます。

東京九州フェリーの客室の様子

その他、専用テラス付きのラグジュアリーな「デラックス」や、ペットと泊まれる「ステートウィズペット」というお部屋もあります。

客室にある着替え
清潔なルームウェアとタオルが用意されており、個室内ではリラックスして過ごせる

乗船直後から就寝までは、以下の施設を利用できます。

当日中に子どもの暇つぶしグッズやお菓子を調達できるラストチャンスなので(カップ麺の自販機と給湯器はあります)忘れてしまった場合は船内ショップに直行がおすすめです!

・ショップ、案内所、レストラン 25:00まで
・大浴場·サウナ 25:30まで/翌日 8:00~20:00
・シャワールーム、コインランドリー、漫画コーナー(船内ネットワーク):24時間いつでも

コインランドリー
コインランドリーも24時間完備
客室のトイレ・シャワールーム
個室には洗面台や左手にシャワーブースまでついている

私たちは乗船してすぐに大浴場へ行き、露天風呂で夜空を見上げながら出港の瞬間を迎えました。
マナーや船内のルールを守って、東京九州フェリーの楽しい21時間の旅の始まりです。

「はまゆう」内の施設を満喫! キッズルームが嬉しい!

近未来感のある船内を見る長女
近未来感のある船内エレベーターを眺める長女
東京九州フェリーの大広間
吹き抜けの広間が素敵!

レストランは8:00オープン、選べる朝食で嬉しい

東京九州フェリーの朝食(洋食)
船内レストランの朝食。こちらの洋食のほか、和食やおかゆも選べる

8:00にレストランがオープン。朝食をのんびりゆっくり食べることができます。
コーヒーマシンはストレートのみと、カフェラテが出せるものがあり嬉しいです。

東京九州フェリーのコーヒーメーカー
船内レストランのコーヒーマシン。小銭で購入します。確か200円前後。

海の見えるキッズルームに子供たちが大喜び

「はまゆう」から見た水平線
他の船や離島、魚が跳ねる姿や海鳥も時には見られる

8:00からは、スポーツルームやカラオケのできるアミューズメントルームも開きます。
天候が良い日はデッキで日没前まで外の風に当たれますし、体を動かして遊べるキッズルーム(大事!)もあります。

キッズルームの全体図
あまりの楽しさに、カメラが追えない速さで移動する次女(こちらは帰りの「それいゆ」のキッズルーム)

長女も次女も、海の見えるキッズルームに大喜びでした。

ショップではスケッチブックと「Tシャツ」を購入し、すぐさま装着!
無料の乗船記念スタンプもスケッチブックに押しました。

フェリー内の記念スタンプ
子供のお土産に迷ったらこれ!?オリジナルスケッチブックにスタンプを押せる

映画にプラネタリウム、デッキの塩の結晶も見所

子供たちとデッキで塩の結晶を観察しました。デッキについた塩の結晶に子どもたちは大喜び!

スポーツルームで筋トレ、お風呂。
昼から露天風呂に入れるなんて贅沢な気分!

海を見ながらフィットネス!
海を見ながらフィットネス!
読書や勉強にも利用できそうな共用スペース
読書や勉強にも利用できそうな共用スペース

スクリーンルームでは映画プラネタリウムを観ることができ、乗船中飽きることがありませんでした。
また、BBQエリアもあり、私が乗った時は抽選制でしたが、外の新鮮な空気に当たりながらBBQを楽しむこともできます。

シアタールーム
好きなクッションを選んで、くつろぎながら楽しめるプラネタリウム
映画情報「フォールドオブドリームス」と「ヒックとドラゴン」
行きと帰りで違った映画を楽しめます。親子で楽しめる内容で嬉しい。

船内レストランのメニューは定番の和食、洋食、お子様カレー、数量限定の日替わりメニューの他、横須賀海軍カレー、佐世保牛のレモンステーキなど、ご当地グルメまで網羅されています。

東京九州フェリーの選べる豊富なメニュー
選べる豊富なメニュー(※2023年12月時点のものです)

うっかり食べ損ねたご当地料理も、船の中で食べられるから安心!

福岡県新門司に到着〜下船

東京九州フェリーの甲板
どこまでも広がる青空と海に、時を忘れそうになる

昼食、夕食もレストランでとり、限定メニューもいただきつつ、再度お風呂に入って下船の準備

※ターミナルに降りず、そのままドライブとなり、新門司周辺はコンビニが少ないため、子供が起きている場合はトイレを済ませておくとよいです。

船内から車で外に出る様子
下船時は全員乗車して船から直接ドライブ旅行ができる

下船時は、乗船時と異なり、全員車に乗って出発となります。ナビに目的地を入力したらそのままGO! 子供を連れて大荷物で乗り換えをしなくてもいいなんて、親としては安心ですよね。

通路も広く、エレベーターもあるため特に危険はありませんが、車両甲板では他の車にぶつからないようまとまって移動するなど、周りに気を配りましょう。

21:00 新門司へ到着。全員乗車で下船開始。同じ福岡県内の小倉へ出発。
22:00 コンフォートホテル小倉にチェックイン。就寝!

「はまゆう」と「それいゆ」の施設や設備の違い

すれ違う姉妹船
すれ違う東京九州フェリーに子供たちは大興奮!

「はまゆう」「それいゆ」の2隻は、どちらに乗っても基本的な設備は一緒です。
デッキプラン(図面)はほぼ同じでも、内装がちょっと違いました。こだわりの詰まった素敵なデザインの違いを見つけるのが楽しい!

今回私たちは、横須賀→新門司では「はまゆう」に乗船。
新門司→横須賀では「それいゆ」に乗船しました。

3日目、4日目の観光の様子は最後にご紹介し、先に復路の「それいゆ」の様子をご紹介させていただきます。

「はまゆう」の模型
乗船した東京九州フェリー「はまゆう」の模型

ちなみに「はまゆう」は漢字で「浜木綿」と書き、こちらは横須賀市の花の名前とのこと。
東京九州フェリーの2番船である「それいゆ」は、北九州市の花「ひまわり」のフランス語読み(Soleil)です。

復路の注意点

新門司〜横須賀の復路も同様の流れとなりますが、自宅からの出発と異なる点として、出港が23時台と夜遅いため、どこかで子どもたちの夕食とお風呂を済ませておいた方が楽です。
予め現地のスーパー銭湯などをリサーチしておくと良いでしょう。

私たちは照葉スパリゾート門司店でお風呂と夕食を済ませ、新門司港に戻りました。

帰りの新門司港で乗客を待つ東京九州フェリー「それいゆ」
帰りの新門司港で乗客を待つ東京九州フェリー「それいゆ」

「それいゆ」の施設&過ごし方もご紹介

東京九州フェリーの朝食(和食)
レストランで朝食。様々なメニューがあり飽きない。
子供用の食器
カトラリーは、人気の絵本キャラクター柄も選べる

8:00 朝食をレストランでとり、9:00から船内でフリータイム。往路と同じようにキッズルームで遊んだりデッキで船を見たり。
帰りも長女はTシャツを買い、早速装備していました笑

「それいゆ」船内のひまわりの装飾
キッズスペースの壁には船の名前「それいゆ」にちなんだ装飾も

「それいゆ」のキッズルームには、ひまわりのお花がデザインがされていました。

乗船中少し波があるときは、お風呂が波の出るプールみたいでおもしろかった!

お昼寝&映画鑑賞、下船後は自宅までドライブ

露天風呂前の廊下全体図
帰りの船でもお風呂で疲れた体を癒し、全回復!

さて帰りはBBQかなと思いきや、お昼前後に時化てきたため、酔わないよう波に同化してお昼寝。
その後は映画「ヒックとドラゴン」を観て、すっかり気に入った子どもたちは2回も観ていました。

船内から見た夕方の水平線
とても綺麗な水平線

下船の時間が近づくと、行きと同じく荷造りし、夕食前にお風呂を済ませておきました。

20:45 横須賀到着、車に全員乗って下船。そのまま自宅へドライブしました。

東京九州フェリーは飛行機や新幹線よりも安い?実際にかかった料金 

日が沈みそうな水平線

さて、世界各国を回るような超豪華客船と異なり、東京九州フェリーでの子連れ船旅にかかる費用はかなりリーズナブル。

小学生の基本運賃は大人の半額、就学前の幼児の基本運賃は大人1名につき1名まで添い寝無料です。

乗船運賃は時期や部屋のタイプ、車のサイズと有無で変わりますが、年末年始や学校の長期休業中等の繁忙期を避ければ安くなることが多いようです。

公式ホームページにお得なパック料金やツアーが載っているので、こまめにチェックされるのがおすすめです。

参考に、私が乗ったときにかかった費用と、その他の移動手段との料金比較をご紹介します。
車両運賃は3m未満なら30,000円~、二輪や自転車は手荷物として有料で預かってもらえます。


費用(片道)費用(往復)
東京九州フェリー (公式パック利用) +個室有償アップグレード117,000円 +個室 +現地ホテル代1泊3名分まで無料 +船内で使えるクーポン付き  ※ホテルの子ども分は予め連絡のうえ、追加費用が発生 (内訳:車両航送運賃込みパック代39,000+大人パック代20,000×2人+小児半額6,000+幼児無料0+個室代32,000) ※北九州片道プランの場合189,000 +個室 +現地ホテル代1泊全員無料 +船内で使えるクーポン付き (内訳:車両航送運賃込み2名分パック代75,000+幼児無料0+個室代往復64,000+船·ホテル追加2名50,000)  ※九州トクトクドライブパックの場合
東京九州フェリー 通常料金102,000円前後 (内訳:大人12,000×2人+小児半額6,000+幼児無料0 +車両航送運賃40,000+個室代32,000)20万4千円前後 +ホテル代別
新幹線(東京~小倉)75,460円前後 +ホテル代別
+レンタカー代別 ※えきねっとで平日自由席、特急券+乗車券、大人3人+子ども1人+幼児無料で検索
14万1460円前後
+ホテル代別
+レンタカー代別 ※えきねっとで平日自由席、特急券+乗車券、大人3人+子ども1人+幼児無料で検索
飛行機(東京~北九州)132,350円前後~ +ホテル代別
+レンタカー代 +空港までの交通費別 ※Googleで平日、大人3人+小児2人で検索
26万4700前後~ +ホテル代別
+レンタカー代別 +空港までの交通費別 ※Googleで平日、大人3人+小児2人で検索

※大人3人+小学生(半額)1人+幼児(無料)1人+車5m未満で計算
※車両航送運賃には1人分の運賃が含まれます

東京九州フェリー下船後(下関・小倉・門司)の観光スポット

はい!カラット横丁の前で記念撮影する娘
下関の遊園地「はい!からっと横丁」は船の提携ホテルから車で30分ほど

東京九州フェリーといっても、関門海峡を渡れば九州に限らず中国地方まで足を延ばすことができます!私たちも、往復の船の間に2泊して、下関·小倉·門司の観光を楽しみました。

新門司からアクセス可能な観光スポット

門司(福岡県北九州市、車で約30分)

門司港レトロ門司港レトロ海峡プラザ九州鉄道記念館

小倉(福岡県北九州市、車で約30分)

チャチャタウン小倉(複合施設)、千仏鍾乳洞旦過市場

下関(山口県下関市、車で約35分)

はい!からっと横丁(ミニ遊園地)、海響館(水族館)、海峡ゆめタワー唐戸市場

大分県

ハーモニーランド(東京都にあるサンリオピューロランドの姉妹施設!新門司から約1時間半)、うみたまご(水族館、ハーモニーランドから約35分)

下関の海峡ゆめタワーにも登りました!
下関の海峡ゆめタワーにも登りました!

訪れた観光をスポットご紹介

車内から見た関門海峡
東京から乗り込んだ車で関門海峡を渡れるという感動

私たちは、新門司港に到着した後、小倉の提携ホテルで一泊しました。小倉の街並みを眺めながらのドライブにおしゃれな朝食、そして下関での観光を楽しみました。

提携ホテル「コンフォートホテル小倉」のおしゃれなカフェ
提携ホテル「コンフォートホテル小倉」のおしゃれなカフェ

本州と九州を隔てる関門海峡を渡り、下関で一泊。
「海峡ゆめタワー」「海響館」「唐戸市場」「はい!からっと横丁」を見学しました。

海響館のイルカショー
イルカショーが大迫力の「海響館」
海響館近くの唐戸市場
海響館近くの唐戸市場

帰りの便まで余裕があるため、遊園地のはい!からっと横丁で遊び倒し、再び福岡県の門司へ移動。門司港レトロイルミネーションは前から楽しみにしていたスポット!

入場無料の遊園地「はい!からっと横丁」
入場無料の遊園地「はい!からっと横丁」
全国的に人気の迷路「ぐるり森」は「はい!からっと横丁」にも
全国的に人気の迷路「ぐるり森」は「はい!からっと横丁」にも
門司港の小さなショッピングモール「門司港レトロ 海峡プラザ」の一角
門司港の小さなショッピングモール「門司港レトロ 海峡プラザ」の一角
ゆらめく波に反射する門司港レトロイルミネーション
期待どおり!ゆらめく波に反射する門司港レトロイルミネーション

その後、子どもたちを出港前に寝かせるため、照葉スパリゾート門司店でお風呂と夕食を済ませ、新門司港に戻りました。

照葉スパリゾート門司店入口の装飾
照葉スパリゾート門司店入口の装飾

帰りの便も往路と同様に目いっぱい楽しんで、横須賀港から先は横浜育ちの私にとって慣れた道。荷物と家族を車に載せて、落ち着いた気持ちで自宅に向かうことができました。

三笠のトリコロールライトアップ
横須賀港に停泊する世界三大記念艦のひとつ、三笠のトリコロールライトアップ

▼新門司港で降りた後に回った観光スポットはこちら

子連れ船旅のメリットをご紹介 

私が感じた東京九州フェリーの船旅の特徴とメリットはこんな感じでした。

船旅のメリット…車で乗り込めて荷物問題が解決!

東京九州フェリーの車両甲板
東京九州フェリーの車両甲板

東京九州フェリーは大型カーフェリーだから、車ごと乗り込める(子どものお世話グッズをたくさん持って行ける!お土産も重さや大きさを気にしなくて良い!)

車と私では、載せられる荷物の量も重さも段違い。ふだんの旅行なら携行を諦めてしまうような、子供用のおもちゃに絵本、ぬいぐるみ…私は全部持って行きました!

もちろん、スーツケースも、現地訪問先への手土産も車に載せているので実質ほぼ手ぶら!
フェリー船内の車両甲板に車を停めたら、乗船中に必要な一泊分、最小限の荷物だけ持って行けばOK。

こんなに肩が凝らない旅行がいままであっただろうか。荷物が少ない分部屋も広く使えて、とても快適でした。

授乳&おむつ替え問題、だいたい解決

子連れの長距離移動で我が家がよく困っていたのは、トイレや授乳室探しです。
高速道路では時間や混雑具合を気にしながらSAにちょくちょく止まり、公共交通機関では乗り継ぎを気にしつつ赤ちゃんの腹具合と子供たちのトイレも考えて行動。とても頭の中が忙しなく、大変でした。

フェリーでの子連れ船旅の場合は、授乳室も多目的トイレも待合所に併設されていて、船内にも多目的トイレと給湯器があります。子供のお世話をしている間もフェリーは移動しているため、時間を気にする必要はありません。

もう、乗り換えに困らなくていい

慣れない場所で、子供を連れて、重くて嵩張るスーツケースを引きながら移動するのはなかなか大変です。狭い駅のホームでは、安全面にも気を配らなければいけません。

フェリーでの子連れ船旅なら、下船時は全員車に乗って、ナビに目的地を入力したらそのままGO!
空港や駅で移動の度にエレベーターを探し、順番を待ち、ぐずる子供たちをあやしながら、そうこうしているうちに大体道を間違える…というトラブルとは無縁です!

■お土産も車に詰め放題

旅行といえば帰りのお土産問題、ありますよね。手荷物の大きさや自分で持ちきれる重量を考えて選び、時には配送依頼をして、スーツケースにヒイヒイ言いながらパッキング。

大型カーフェリーの旅なら、車の荷室に載せられるから、お土産は「持てるもの」ではなく「本当に贈りたいもの」基準で選べるのです!

船旅のメリット…船内アクティビティが豊富

デッキから見たスポーツルーム
デッキから見たトレーニングルーム

フェリー船内でゆっくりと食事を楽しんだり、真っ暗な海の上に広がる満点の星空を眺めたり、陸地やトビウオを観察したり、映画を見たり、漫画を読んだり、カラオケをしたり、BBQをしたり…大人も子どもも十分に楽しめます。

子供も大人も、ずっと座っていなくていい。歩き回れてベッドで寝られて露天風呂に入れる。

キッズルームで遊ぶ次女
子供が思いっきり体を動かせるキッズコーナーがありがたい!

フェリーの中では、シートベルトをしてじっと座り続ける必要はありません。キッズコーナーで体を動かしたり、映画やプラネタリウムを楽しんだり、親子でお風呂にゆっくりと浸かったりして、子供たちはのびのびと過ごすことができます。

リバーシ、囲碁、将棋の貸し出しがあり、売店では塗り絵つきスケッチブック等もあるため子供が飽きそうになっても何とかなる!

船内ネットワークで、スマホやタブレット端末から漫画を無料で読める。年齢に合わない漫画が幼児の目に触れないため教育上も安心

レストランには子供用カトラリー、お子様カレー、おかゆもあってありがたい!
個室やペットと乗船できるお部屋も完備で子連れに優しそう!

ペットゲージ
船内にはペットゲージもありました

船内にはバリアフリートイレやおむつ替えスペース、着替えスペース、共用トイレ、コインランドリーもあります。設備が新しく船内はとても清潔感がある!

船旅は子供たちにとって忘れられない思い出のひとつになりました。

■船なのに!? まさかの露天風呂

これが私の一番驚いた点ですが、お風呂はとても清潔で、露天風呂にサウナまでついています。揺れが苦手な人も、波の出るプ―ルだと思えば楽しいかも。

船旅のメリット…寝てる間に目的地へ! &思ったより高額じゃない

■寝ている間に目的地に着ける

飛行機や新幹線は時短というメリットやそれぞれのワクワク感がありますが、東京九州フェリーでのゆったりとした船旅も良いものでした。

ツアー料金を加味していないため、一概にどれが一番お得とは言えませんが、おむつ替えやミルクの時間、子供が寝たり遊んだりしている間もフェリーは目的地に向かって進んでくれる点や、下船後の交通の手配が不要であることを考えると、船旅は忙しいパパ·ママ·おうちの人にはかなりのメリットがあります。

フェリー船旅は移動時間が長くなりますが、それはまとまった時間が得られるということでもあります。
あれこれしようと焦らずに、ゆったりと流れる時間を楽しむのも、たまには良いですよね。

子供たちのお腹のすき具合とトイレを考えてSAを探したり、乗り換えの合間にトイレを探したりしなくていいのは、気持ちがかなり楽でした。

■思ったより高額じゃない

フェリー船旅は、ほどよいカジュアルさのおかげで子連れの私たちにとっては十分心地よい空間でしたが、世界各国を回るような超豪華客船とは異なり、費用面はその他の移動手段とほとんど変わりません。

私は公式のパックを利用したので、追加料金を払って個室にアップグレードしても、十分リーズナブルだと思える金額で船旅を楽しめました。

飛行機や新幹線に比べると時間はかかりますが、ドライブよりは早く目的地にたどり着けますし、ずっと着席していなくてもいいので「船の中も旅行」という感覚でいられたのもまたメリットです。

■心と時間に余裕ができる

飛行機や新幹線などに比べて、船旅は移動時間が長くなります。しかし、それは時間に余裕ができるということでもあります。あれこれしようと焦らずに、ゆったりと流れる時間を楽しむのも、たまには良いですよね。

デメリット&注意すること

デメリットがあるとしたら、こんな感じ。他の交通手段と大体同じです。私たちはこんな対策をしました。

・天候次第で欠便のリスクがある →車には飲食物を多めに積んでおく

・船酔いする場合がある →酔い止めドロップとゼリー飲料を持って行く

東京九州フェリーの「はまゆう」「それいゆ」は大型船のため、基本的に大きく揺れることはありません。
それでも、海が時化ている時や、揺れが苦手な方は船酔いになる可能性がありますので、準備はしておきましょう。

これがあるから助かった!船旅に持って行くべきアイテム 

東京九州フェリーの看板から見える美しい水平線
東京九州フェリーの看板から見える美しい水平線

今回のフェリー船旅で持参して役立ったもの、次回に持って行きたいと思うものを書いてみました。

持って行って良かったもの

・酔い止めドロップ(小児用と大人用をそれぞれ用意)

・子供が好きな味のゼリー飲料(使いませんでしたが、船酔い時の栄養補給手段を持っているという安心感が大事)

・子供のお気に入りのぬいぐるみ、おもちゃ、絵本

・洗濯用品一式(洗剤、柔軟剤、洗濯ネット。21時間もあるため、初日分の衣類を洗濯できる=1日分着替えを少なく持って行けるのがさらに身軽で良かったです。)

・子供用宿泊セット一式 (パジャマ、タオル、保湿クリーム、歯ブラシ等)

次回以降持って行きたい、子連れ船旅におすすめのアイテム

・UNOなどのカードゲーム、リバーシなどのボードゲーム (船内で貸し出しもあります)

・クイズブックや図鑑 (タブレット端末でもOK)

・ご船印帳(ご船印を押せます!)

・矯正箸 (お箸練習中の子に)、エジソンのフォーク等食べ物をとらえやすいフォーク

・子供の体温調節に、出し入れしやすいブランケットや薄手の上着

・必要な人はmy枕

・スポーツウェア、スポーツタオル (スポーツルームが楽しくて汗をかきました)

・色鉛筆やマーカー、必要な人はお絵かき用の大きめレジャーシート(はみ出し対策)

・パネルシアター的なマグネットおもちゃ、紙類をはさめるマグネットクリップ(構造上、船室は鉄板が多いため。フェルト付きなど壁を傷つけない仕様のものを選びましょう)

まとめ

海響館の水槽を眺める姉妹

今回は、子連れで船旅をするときのメリットや注意点、船内の様子や楽しみ方、下船後の観光スポットなどを乗船記としてシェアさせていただきました。

関東発、九州·中国地方を巡る船旅では、観光スポットも多く、それぞれの土地の歴史や自然と文化を感じることができました。そして、子連れの船旅は単なる移動にとどまらず、船そのものが旅の一部であり、子供たちが目いっぱい楽しめる時間になるということがわかりました!

東京から九州への子連れ旅行は大変かなと思っていましたが、船のおかげでずっと楽しみどおしでした。子供たちはフェリーのデッキで姉妹船に手を振り、自然の景色に感動の連続!

東京九州フェリーの船旅のおかげで、家族の思い出がまた増えました。

次回の記事では、下船後の観光情報をメインに感想をシェアしていきます!

▼新門司港で降りた後に回った観光スポットはこちら