
娘と一緒に「シャネル(CHANEL)が手掛けるアート展示」を鑑賞

子どもが生まれると、街へ出ても目的地は自然と「子どもが楽しめる場所」へと偏っていきます。美術館やギャラリーに足を運びたい気持ちがあっても、「子連れで大丈夫かな?」「静かな場所で迷惑にならない?」と、なかなか一歩が踏み出せないことも。
そんな中、勇気を持って訪れたのがシャネル(CHANEL)が手掛けるアート展示でした。六本木と銀座の2か所で異なる展示会が開催されました。
シャネルの芸術的な手仕事に触れる展覧会「la Galerie du 19M Tokyo」in六本木






すでに10月で終了していますが、六本木ヒルズ森アーツセンターギャラリーで開催されたシャネルの手仕事に触れる「Beyond Our Horizons」は、本当に素晴らしいものでした。シャネルが特別公演をサポートしているパリ国立オペラ座の衣装を見られると知って、開催を心待ちにしていました。

この展示会は、シャネルの服を支える職人たち、刺繍、羽根飾り、帽子、ジュエリー、ボタンなど“メティエダール(=芸術的手仕事)”と呼ばれる専門職の世界を紹介したもの。特に印象的だったのは、「ルサージュの刺繍の展示」。職人の細やかな手仕事がそのままアートのように並び、一点の作品が完成するまでの膨大な工程に息を飲みました。


ルサージュの高度な技術やレガシーとフランス文化のつながりの象徴として、パリ国立オペラ座や、ヴェルサイユ宮殿など、歴史的建造物や文化施設との関わりを目の前にして、しっかり本物の手仕事を体感することができました。

私は0歳の娘と訪れましたが、森アーツギャラリーはベビーカー置き場が広く、展示後すぐ地下のベビー休憩室に行ける導線だったので子連れでも安心して楽しむことができました。
赤ちゃんを連れて敷居の高いシャネルの展示に触れるのは不安でしたが、「美しいものに囲まれる時間は、赤ちゃんにとっても心地いいんだな」という発見もありました。















「Synthetic Natures もつれあう世界:AIと生命の現在地」in銀座

続いて、銀座シャネル・ネクサス・ホールで12月7日まで開催された「Synthetic Natures もつれあう世界:AIと生命の現在地」を紹介いたします。
銀座並木通りにある「シャネル銀座ビルディング」。その4階に、誰でも無料で入れるシャネル・ネクサス・ホール(CHANEL NEXUS HALL)があります。ここはシャネルが文化支援の一環として運営し、企画展や音楽イベントを通して“自由な創造の場”を提供しています。



今回訪れた企画は、「Synthetic Natures」はAIを使いながら、“誰も見たことのない新しい生命体の姿”を可視化する作品群。虫のはねのようでいて、深海のクラゲのようでもあり、自然物にも人工物にも見える不思議な存在。この展示は4歳の娘と0歳の娘と訪れましたが、作品の難しい説明よりも「きれいな魚さんみたい!」と、4歳の娘は色彩と光の美しさにすぐに夢中になりました。小さな子でも直感で楽しめる展示なので、親子で訪れやすいのが最大の魅力です。

入場無料で予約も不要、ベビーカーで訪れても問題ありません。何より会場がコンパクトで歩き疲れないのが子供連れにとってはうれしいポイントでした。「美術館で静かに…」というプレッシャーも少なく、小さい子どもでも気兼ねなく入れる環境でした。
この冬、親子で“展覧会”に足を運んでみませんか?

シャネルの創業者であるガブリエル・シャネルは、イゴール・ストラヴィンスキーやパブロ・ピカソ、ジャン・コクトーなど、20世紀の芸術家を支え続けた人物として知られています。
銀座ネクサスホールの無料展示も、六本木の職人展も、その精神を現代の形で引き継いでいます。どうしても高級ブランドは敷居が高く感じがちですが、「アートをもっと多くの人へ」という明確な姿勢を感じました。
育児中の私にとって、“美しいものに触れ、心の余白を取り戻す時間”はなによりのご褒美になりました。子ども中心の毎日で忘れがちですが、私たち大人が心豊かであることは、子どもの安心にもつながります。アートは、子どもの想像力だけでなく、大人の心にもそっと潤いを与えてくれる存在。ママ自身の感性を満たす時間は、子育ての力にもなります。
ぜひ親子で、あるいは“自分だけの時間”として、展覧会に足を運んでみてください。






