株式会社ピコトンと株式会社スフレのインタビュー

◆企業紹介
株式会社スフレ

『応援ノート』の展開を中心に、子ども分野のマーケティングを幅広く行う株式会社スフレ様(以下敬称略)に弊社代表の内木とともに訪問し、副社長の渡辺様にインタビューをさせていただきました。

こちらの記事では弊社と同じ「子ども」をターゲットとしながらもまた違う切り口でアプローチを続けているスフレのコンテンツ「応援ノート」発足の背景にあるストーリーやこだわりなどをご紹介していきたいと思います。

子ども向けPRの心強い味方『応援ノート』とは?

株式会社スフレが発行する応援ノート

応援ノートは企業や商品のPRをノートに落とし込み、それを無料配布というかたちで全国の子どもたちに届けることができるサービス。

現在は幼稚園から大学生まで対応しており、ターゲットや地域を絞って依頼することも可能です。

学校などの教育機関で先生方から配布するため、多くの子どもたちの手にわたり直接的なアプローチができるのが特長です。

 応援ノートのストーリー

まずはスフレのメインコンテンツである『応援ノート』はどのように誕生したのか、
どのような背景で今日まで利用数を拡大してきたのか伺いました。

初期事業のターゲットは意外にも大学生

創業当初、企業の採用活動支援にも力を入れていたスフレ。

そんな中クライアント企業のお悩みとして多かったのは【内定後のキャンセル】でした。

2006年前後の事業のため、今ほどインターネットの浸透率は高くなくSNSもあまり活発ではない時代。そこで、『学生に企業の魅力を伝えるには?』というアイディアとして生まれたのが『応援ノート』。

スフレは実用性があり、学生が手に取り触れる身近なものであるノートを活用することが最適だと考えました。

広告ニーズの発見とミッションの変化

 プロジェクト発足当初とは違い、現在は幼稚園から大学生まで幅広いターゲットへのアプローチに対応している同社。その中でも現在は特に子どもをメインターゲットにしているということで、その背景を伺いました。

インタビューに答える株式会社スフレの渡辺さん

「企業の持っているコンテンツには、子どもたちの心を動かす力があります。しかし、多くのコンテンツは子どもたちの目に止まらないことも少なくありません。私たちは、このコンテンツと子どもたちの架け橋となる使命だと感じでいます。」

企業から子どもたちへのアプローチをするにあたって見えてきたことは、子どもたちのもとへ情報が届くまでの間、予想以上に障壁があるということでした。子どもに与える影響云々の前に子どもたちのもとに届いていない、そして届けるのが困難であるという現状だったのです。

そこには、ネット上で広告表示に年齢制限がなされている例からも裏付けられるように、企業や商品のPRに対して、【子どもに与える影響が悪い】というネガティブなイメージが強く根づいている社会的な背景がありました。やはりそれは広告が「商品を買わせるため」という認識になっているから。

スフレはそういった表面的な点ではなく、本来持っているコンテンツそのものの魅力や真の影響力に目を向け、新たな広告の形を追究しました。

企業は本来、販促目的だけでなく本当に届けたい真のメッセージがあるにもかかわらず、社会の様々な障壁により難しい課題となっている子どもへの直接的なアプローチを諦めがちになっている。そこに注目したのです。

「事業は誰もやりたがらないところにこそ成功がある。そこで努力すれば必ずニーズが存在する」そう力強く話す渡辺氏がとても印象的です。

キッズマーケティングカンパニーとしてのスフレ社はそこから歩みだしました。

『クリエイティブ』で解決する

キーコーヒー株式会社様の応援ノート広告実例

キーコーヒー株式会社様の応援ノート広告1
キーコーヒー株式会社様の応援ノート広告2

ノートである意味

ここまで応援ノート発足のストーリーを紹介してきましたが、スフレは今もノートという形態を変えることなく、幼稚園から大学生までとさらに対象年齢を広げ「応援ノート」のサービスを展開し続けています。

「ノート 」である意味として渡辺氏が挙げたのは3つ。

 ・「無料」×「ノート」で”広告感”を弱める

 ・継続的に使われるものである

 ・広告を掲載できる面が圧倒的に多い

先に述べたような広告に対するマイナスイメージが、ノートであることで自然に受け止められるというメリットがあり、実用性が高く繰り返し使えるものだから消費者の目に触れる時間が長い。

この2点はここまでの流れで思い浮かんだ方もいるかもしれません。
しかし3つ目の広告掲載面が多いことについては、言われてみれば当たり前なことですが、私は気が付きませんでした。

クリアファイルや文房具など、子どもに身近なものは他にもあり、ロゴやキャラクター、商品名を入れるのは容易なことです。子どもが見そうな時間にテレビCMだって流すことはできます。しかしそれらは企業の真のメッセージまではなかなか深く伝えることができません。ノートであれば、たくさんの余白を使って情報やメッセージを届けられ、その伝え方も様々な形に工夫できる余地があります。

ユーザーの手元に直接届きやすく、効率よく情報を届けることができる。たくさんの企業が利用を決める理由はそこにあるのかもしれません。

「応援ノート」は、今では全国の公私立小学校のうちおよそ6割で利用実績があるほど信頼を置かれている有力コンテンツ。無料でノートを受け取ることができるサービス(オーエン部)の登録者数は2万人超と、かなり多くの子どもたちに支持されています。企業側からの支持はもちろんですが、しっかりとノートの受取先も拡大しているのです。

そこまでの採用数に結びつく秘訣は何なのでしょうか。

ノート制作を支えるクリエイティブチームの存在

送ったものが本当に良いものかにこだわっている、と渡辺さん。

届け先のお客様との交渉力や調整力が必要なのはもちろんのこと、クリエイティブな発想を用いて作れているか、広告感が強すぎるものではなく受け入れてもらえる内容にできているかを意識していると言います。

そんなスフレのノート制作チームは「デザイン担当」と「プランニング担当」の2つに分かれています。

しっかりと営業の担当者がいて、お客さんとの対話やヒアリングを重視し注力しているので、企業の真のメッセージを引き出し、その洗練された情報をどのように紹介するかを練ってデザインに落とし込んでいくことができます。仮に広告色を強く出したいというクライアントでも、交渉を通して納得できるかたちを見つけられるまで調整するそう。そういった粘り強さやこだわりが、『単なる制作屋さん』にならない秘密であり、採用につながる質の高いノート作りに影響しているのですね。

スフレが想う ’’人’’の価値

株式会社スフレ渡部さんに質問をする株式会社ピコトン代表内木

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渡辺さん:お客さんの目的を達成していかなければ我々の存在価値は無いと思っている。極論、うちが役に立てないと思ったら提案はしない 。ただ、なるべくうちはクリエイティブでありたいので、その言い訳はせずに営業と共に頭を使いましょうというスタンスで取り組んでいます。

内木:『クリエイティブで解決する』いいですね。でも難しいですよね、クリエイティブな視点で話しても伝わらない場合ってあるじゃないですか?

渡辺さん:そこに『人』が介在する価値があると思っています。事業も人生も同じですが、そこであきらめるよりは、、と思っています。案件にはどうやっても取れない案件と、誰がやっても取れる案件、人によって取れる案件があり、対応する人によって取れる案件をどれくらい取っていけるかが付加価値だと思うんです。そこで工夫をしてクリエイティブを作り出していくということを意識しています。

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このように話していただいたシーンが最も心に残っています。

クライアントに対しニーズを引き出せるようアプローチをし、営業部隊が一緒になって作っていくことを目指しているというスフレ。しっかりとコミュニケーションを取ることで、ポイントが浮き彫りになることがあり、改めてその大切さを実感しているそうです。

人が介在することでしかできない仕事を大切にし、そして人が関わるからこそ生み出されるクリエイティブな発想を使って課題に取り組む姿勢こそがスフレの強みであり、大きな魅力なのだと伝わりました。

スフレの展望

今回、株式会社スフレ様に、応援ノートの発足やこだわりなどをお伺いしました。

粘り強くクライアントのメッセージを見極め、ノートの中でクリエイティブに表現することで、企業と子どもたちをつなぐ懸け橋として大きな存在となっていることが分かりました。

今後の展望として渡辺さんは、以下のように教えてくださいました。

・チームとしてはさらにクリエイティブ力を高めていく

・ノートにこだわらず子ども軸で子どもとお客さんとつなげていく

・海外展開も視野に入れている(社員さん初耳!)

インタビューに答え、笑顔の株式会社スフレの渡辺さん

渡辺さんの情熱的でユーモアあるお人柄からも、スフレという企業の魅力が垣間見えました。

人間が介在するからこそできる仕事がある。その情熱とクリエイティブな姿勢でこれからも『応援ノート』のみならず子どもと企業の懸け橋として幅広く活躍されること間違いありません。

キッズマーケティングに関する相談や、子どもたちへ届けたいメッセージがある企業はぜひ株式会社スフレにご相談ください。

株式会社スフレ https://sfre.co.jp/

全国の子どもに向けて楽しいコンテンツを届けたい

いかがでしたでしょうか?
今回は、株式会社スフレ様へのインタビューを行ってきました。

全国、そして世界の子どもたちの未来を応援する理念は、弊社株式会社ピコトンも共感する部分が多く、とても充実した時間を過ごせました。

これからも全国の子どもに楽しいコンテンツをお届けしたいと思います♪

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