アントレプレナーシップ教育の一環として株式会社ピコトンに来訪した吉賀高等学校の学生5名と株式会社ピコトン代表の内木

アントレプレナーシップ教育の一環として、島根県立吉賀高等学校の学生が来訪されました。

2023年10月4日、島根県吉賀高等学校が推進する総合的な探究の時間「アントレプレナーシップ教育」の一環として、吉賀高等学校の学生5名、高大協働研究として提携をする青山学院大学の学生4名、吉賀町役所の担当者さまの計10名が東京都中野区にある弊社株式会社ピコトンへ来訪いただき、弊社代表取締役 内木へインタビューをいただきました。

◆島根県立吉賀高等学校
「小さな学校で、大きな夢を」を標語に掲げる島根県鹿足郡吉賀町にある中高一貫の学校機関。
「吉賀高校サクラマスプロジェクト」として、アントレプレナーシップ教育を積極的に取り入れた教育活動を行う。
島根県立吉賀高等学校公式HPはこちら

【アントレプレナーシップ教育とは?】起業家精神を育成する教育

アントレプレナーシップ教育…起業家精神(チャレンジ精神、創造性、探究心 等)と起業家的資質・能力(情報収集・分析力、判断力、実行力、リーダーシップ、コミュニケーション力 等)を有する人材を育成する教育です。 起業家や企業経営者だけに必要な特殊なものではありません。高い志や意欲をもつ自立した人間として、他者と協働しながら新しい価値を創造する力など、これからの時代を生きていく力の育成のために、起業家精神と起業家的資質・能力の育成をする教育です。

参照:アントレプレナーシップ教育とは? 板橋区

【アントレプレナーシップ教育】吉賀高等学校の学生が企画する「ふれあいイベント」

アントレプレナーシップ教育の一環として弊社へ来訪した吉賀高等学校の学生5名
アントレプレナーシップ教育の一環として弊社へ来訪した吉賀高等学校の学生5名

吉賀高等学校の学生5名は2023年12月に地域の交流を目的に、島根県鹿足郡吉賀町の公民館で行われる「ふれあいイベント」の企画・運営を担当しており、生徒さま自身初めてのイベント企画であり、ターゲットの年齢幅が広く親子も対象となるため、子供向けイベント専門会社である弊社に知見を伺いに来訪いただきました。

はじめに、吉賀高等学校の学生より今回企画を担当する「ふれあいイベント」の概要をプレゼンいただき、それに対し弊社代表の内木よりさまざまなアドバイスをさせていただきました。

吉賀高等学校の掲げるアントレプレナーシップ教育…アントレプレナーシップ教育、通称「アントレ」は、「吉賀町の人々と共に、吉賀町の未来を創る」活動をとおして、「自分自身や地域社会の未来を創る力を身につける」ための授業です。「アントレプレナーシップ」とは、「起業家の精神」、すなわち「無から有を創り出す人の精神」を意味します。

吉賀町を舞台に、地域の人々や都会の大学生と協働して「現実の社会を動かす」試みにチャレンジします。「小さな町の小さな学校」だからこそできる、エキサイティングな学びです。

参照:島根県立吉賀高等学校「アントレプレナーシップ教育とは」

【アントレプレナーシップ教育】弊社代表 内木より吉賀高等学校の学生へアドバイス

吉賀高等学校の学生にアドバイスをする株式会社ピコトン代表取締役内木
吉賀高等学校の学生へアドバイスする株式会社ピコトン代表取締役 内木

吉賀高等学校の学生が企画する「ふれあいイベント」の内容を聞き、これまで弊社ピコトンが多くのイベント企画を実施してきた経験からイベント企画におけるアドバイスをさせていただきました。

【アントレプレナーシップ教育】イベント企画では「テーマ」がとても大事

内木:イベント企画を立案する際は「テーマ」がとても大切。なぜ「テーマ」が大切なのか? それは様々なアイデアが出た際の判断基準になるからで、イベント企画の中に「テーマ」がない場合、誰かに何かを言われた時にその内容をやらないといけないように思ったり、判断をするのが難しくなったりします。そんな時に明確な「テーマ」があれば、この内容は「テーマ」に沿っているかを振り返り何をすべきか考えることができます。

まだ立案段階の「ふれあいイベント」。これから開催当日まで3か月の期間があるのであれば、半分くらいの期間は「テーマ」決めに費やしてもいいくらいイベント企画における「テーマ」決めは重要なことになります。

【アントレプレナーシップ教育】イベント企画における「テーマ」の決め方のアドバイス

イベント企画についてアドバイス

内木:その大事な「テーマ」を決める方法として、まず、今現在決まっている事柄や分かっている事柄を並べていくと良いですね。そうすることで、何を「テーマ」にすべきか見えてくることがあります。
「テーマ」決めを行ったら、次にこの「ふれあいイベント」のターゲットは誰か、クライアントの要望は何かを整理していきましょう。

吉賀高等学校の学生に今決まっている事やクライアントの要望を伺ったところ、下記のワードが見つかりました。

・「ふれあいイベント」は吉賀町の魅力を伝えるのが目的
・参加者の年齢は幅広く、未就学児の3~5歳の子供、保護者、60代の高齢者の方
・吉賀町の高齢化率は40%を超えている
・クライアント・会場となる公民館からは「ふれあい」を作ってほしいという要望
・公民館を普段使わない人も呼び、公民館を中心に町を元気にしてほしいという要望

【アントレプレナーシップ教育】「クライアント」の要望を大切にする

内木:イベント企画のクライアントになる方、今回であれば公民館さんの要望は必ずクリアしないといけない事なので、それを忘れずに進みましょう。
クライアントからの要望をクリアした上で、どんな目標をプラスするか? がイベント企画をつくる上で大切になります。

【アントレプレナーシップ教育】イベント企画の理想のゴールを考える

内木:「テーマ」と合わせて、このイベント企画の理想のゴールは何かを考えることも大切です。
今回は吉賀町を舞台にしたイベント企画なので、全員が吉賀町の町長さんになったつもりで理想のゴールを考える「町長さんなりきりブレスト」をしてみるのもいいですね。
アイデアをどんどん出していく「ブレスト」と、論理的に物事を考えていく「ロジカルシンキング」という手法は、イベント企画だけでなく色んな物事を決める上で役立つ手法なので今のうちに身に着けておくとよいですね。

ブレスト…ブレインストーミング(brainstorming)の略称で、複数の参加者が自由にどんどんアイデアを出すことで新しい解決策を出していく手法のことです。お互いの発言に意見をしたり批判することを避け、より多くのアイデアを出すことを目的にすることで先入観にとらわれない新しいアイデアを生み出すことができるという考えに基づいています。

ロジカルシンキング…物事に対し、論理的なつながりを捉え理解する思考法。物事を論理的に捉えながら言語化することで聞き手にも理解しやすく伝えることができ、問題の解決の際にも原因の特定や解決策の立案に役立つ思考プロセス。

吉賀高等学校の学生たちは、インタビュー終了後に、青山学院大学に行き早速ブレストを行ってみると言っていました。

高大協働研究として提携をする青山学院大学の学生
高大協働研究として提携をする青山学院大学の学生

【アントレプレナーシップ教育】プロの仕事を調べよう

ディスプレイに展示されている株式会社ピコトンの子供向けワークショップ

内木:ブレストやロジカルシンキングをしていて、段々と煮詰まったり悩む事が多くなってきたら、プロの仕事を調べ、どんな事をしているのか、何を意識しているのか、などを分析すると参考になります。
模倣は成長の近道で、もちろん完全に真似てしまうとパクリですが、既存のものに自分たちのアイデアを1つ足してオリジナルに変えていくのも自分自身の勉強になります。
ぜひ、壁にぶつかった際は世の中にどんなイベントがあるか調べまくりましょう。

【アントレプレナーシップ教育】質疑応答

吉賀高等学校の学生と株式会社ピコトン代表取締役内木

◆弊社代表の内木より、吉賀高等学校の学生へ イベント企画の立案・運営に関するアドバイスをさせていただいた後、最後に、吉賀高等学校の学生と弊社代表の内木による質疑応答の時間を設けさせていただきました。

Q:実行してみて予算が足りない場合はどうするのがよいでしょうか?

内木:もし予算が足りないと感じたら、周りの大人を頼って相談してみましょう。きっと助けになってくれると思います!

Q:イベントを行う際に気をつけるポイントはなんでしょうか?

内木:イベント会場のレイアウトはとても大切になります。入口も最初に目に入る場所なのでこだわりたいですね!
また、「写真映え」するかどうかも大切な要素なので考えていきましょう。

現在、吉賀高等学校のイベントではトゥクトゥクを1台購入することが決まっており、日本では珍しい車両のため、いいフォトスポットになったりいい口コミに繋がる、とお伝えさせていただきました。

トゥクトゥクとは、タイの原動機付三輪自動車です。タクシーとして使用されています。前輪が一つ、後輪は二つ。 小回りが利き、丈夫なため長く重宝されております。
名前の由来はエンジン音が「トゥクトゥク」と聞こえるから。とのこと。
窓がないので、タイで乗るとタイの風を堪能することが出来ます。

参照:スースーデリ「トゥクトゥクとは」

Q:SNSの宣伝方法はどのように行えばよいでしょうか?

吉賀高等学校の女子学生と株式会社ピコトン代表取締役内木

内木:SNSは宣伝範囲が広すぎたり、ユーザーの年齢に偏りがあるためこのような地域のイベントでは効果を出すのが難しいです。
地域のイベントでは、会場となる施設や町の掲示板など、ターゲットとなる人が目にする場所へのポスター掲示やチラシ配布などが最も効果的なので、「地元の広報」という意識を持つのがオススメです。きっと町の商店の大人なども快く協力してくれるはずです。

Q:12月のイベント・クリスマスのイベントは何をすべきでしょうか?

内木:参加者の方が頭の中でイメージしやすい「12月・クリスマスのイベント」を意識しましょう。
例えば「リース作り」や「クリスマスツリー作り」など、子供たちも具体的に何をするか想像でき、「行きたい!」という気持ちが湧く内容がオススメです。
また、子供たちは「光る」ものがとても好きなので、イベントの要素に組み込んでも良いかもしれませんね。

Q:会場を装飾をするイベント内容はどうでしょうか?

内木:参加者が会場を装飾するイベントもとても盛り上がりますし、写真に残り、思い出にも残るイベントになると思います。
ただし、工作などをして会場に作品を飾り付ける場合は、子供たちが制作物を持ち帰れるように2個作って1個は装飾、1個は持ち帰りができるようにすると子供たちのより良い思い出に繋がるのでオススメです。

Q:これまで会社で行ったイベントで特に盛り上がったものはなんでしょう?

内木:参加者が「行きたい!」となるシンプルでイメージのしやすいイベントです。
例えば、『発見!デカマップ』や『飛べ!おりがみヒコーキ』などは参加者も多く、大変盛り上がりました。

『飛べ!おりがみヒコーキ』を兄弟で折って投げてくれました!

子供向けのイベントでピコトンのライバルとなるのは、風船を配布するイベントや、輪投げ・射的などお祭りの要素を持つイベントですね。自分が子供の頃どういったイベントが好きだったか思い出すといいヒントになると思います。

◆吉賀高等学校の学生の質問はとても具体的で、今回の吉賀町の「ふれあいイベント」を成功させるためのイメージや意識を感じる時間となりました。

【アントレプレナーシップ教育】島根県吉賀高等学校の生徒さんによるイベント開催に乞うご期待ください

アントレプレナーシップ教育の一環として株式会社ピコトンに来訪した吉賀高等学校の学生5名と株式会社ピコトン代表の内木

今回は、アントレプレナーシップ教育の一環として島根県立吉賀高等学校の学生、青山学院大学の学生、吉賀町の役所の担当者さまの計10名に弊社株式会社ピコトンへ来訪いただき、充実した対話をさせていただきました。

今回の対話とアドバイスが吉賀町の「ふれあいイベント」の成功に繋がれば幸いです!
2023年12月に開催予定の島根県立吉賀高等学校の学生による「ふれあいイベント」を応援宜しくお願いいたします♪

株式会社ピコトンでは、全国の学生のアントレプレナーシップ教育を応援しています。弊社宛のインタビュー等ご希望の際ははお気軽にご連絡ください。

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