ピコトン代表内木と日本リ・ファッション理事の鈴木さんのツーショット

【日本リ・ファッション協会】取材して分かる衣類循環の奥深さ

こんにちは!ピコトン広報部です。 今回は、ピコトンの代表と共に、衣類の循環を独自の仕組みで推進されている「一般社団法人 日本リ・ファッション協会」の代表理事・鈴木純子様を取材してきました。

本記事では、日本リ・ファッション協会の魅力や多岐にわたる取り組み、そして鈴木理事長へのインタビューを通して見えた「衣類循環の未来」をご紹介します!

また、ピコトンは同協会の理念に強く共感し、衣類の「アップサイクル ワークショップ」の提携を決定しました!
その詳細も併せてお伝えしますので、ぜひご覧ください。

日本リ・ファッション協会主催のイベントが開催されていたエコギャラリー新宿の様子
日本リ・ファッション協会主催のイベントが行われている会場に訪問しました

日本リ・ファッション協会とは?

衣類のサステナブル推進に着目。「ひとつも無駄にしない」社会を目指して

日本リ・ファッション協会は、リ・ファッションの推進を通し、持続可能な循環型社会の実現を目指している団体です。

日本リファッション協会とは

リ・ファッションとは、「いいものを長く愛用する」ために、日本の伝統の技や知恵を活かして、現在の生活を見直し、ライフスタイルを変えていくことを指しているそう。

アパレル産業を環境課題と社会課題の両面からSDGsに関連づけながら学ぶ「衣育セミナー」や、不用になった服を回収し無駄なく循環させる「服の循環プロジェクト”リ・ファッション ラボ”」を主軸として活動されています。

今回私たちが訪問した、エコギャラリー新宿のイベントでは、「古着を100%活かす」をテーマとした活動報告やリメイク品の展示が行われていました。
また、当日も古着の回収が行われており、持ち込まれた一着一着が支援物資やワークショップの教材へと細かく仕分けされる様子を拝見。ゴミを出さない徹底したプロセスと、素材を大切に使い切る「循環の最前線」を肌で感じることができました。

リ・ファッション協会イベント会場に展示された、捨てられてしまうデニムをハンドバッグにアップサイクルした作品

2010年からの歩みと災害支援「服の循環プロジェクト”リ・ファッション ラボ”」

2010年に発足した「リ・ファッション ラボ」は、家庭に眠る「捨てるに捨てられない服」を送ってもらい、循環させる実験の場としてスタートしました。

発足翌年に東日本大震災が起きた際には、いち早く古着や毛布を被災地に届ける活動を開始。以来、能登半島地震など各地の自然災害に対し、そのコミュニティが必要とする物資を送るだけでなく、現地の人々との交流や手仕事の創出といった”心の復興につながる機会“を届ける支援を続けています。

協会の根幹にある「循環」の仕組み

「届く古着はすべて寄付品として大切に扱い、ひとつも無駄にしない」という決意のもと、次に活かせる場が丁寧に作り出されています。
企業や家庭から洋服や服飾品を回収しており、その状態や素材に合わせて細かく仕分けをしていきます。
たとえば、仕分けされた衣料品は以下のような形で、別の用途で活用されます。

支援物資として: 災害発生時や途上国の支援として寄贈
教材として: 「衣育」を目的としたワークショップ用の教材として活用
素材として: 布ぞうりや小物作り等の仕事支援の材料、学校や地域イベントの衣装・装飾材料
ウエスとして: 布として再利用が難しい綿素材などは、工業用の雑巾(=ウエス)へ

この「衣料品に次の居場所を作る」丁寧なプロセスが循環型社会を支えています。

活動の柱:災害支援から地域のイベントまで

日本リ・ファッション協会の活動は、社会支援からエンターテインメントまで非常に多岐にわたります。

リ・ファッション協会イベント会場の展示。活動を説明しているパネル

災害支援とグローバルな連携

活動の大きな柱の一つとなっているのが「災害支援」です。
東日本大震災のときには発災直後から福島・宮城・岩手の広域支援を約6年間続けました。現在は福島県内や能登への支援を中心に、衣類・生活用品を届ける活動を継続されています。また、地元の環境団体や海外のNGOとも連携しており、「支援物資を現地へ届けるツアー」のコーディネートといったグローバルなアクションも可能です。

アップサイクル文化とコミュニティ

アップサイクルとは、本来であれば捨てられるはずの廃棄物に、新たな付加価値を持たせることで、別の新しい製品にアップグレードして生まれ変わらせることを指します。
日本リ・ファッション協会では、アップサイクル作品を募る「リ・ファッション コンテスト」の開催や、補修やアップサイクルを楽しめる「ソーイングカフェ」の普及など、日常の中で服を大切にするライフスタイルの提案を行っています。

リ・ファッション協会イベント会場に展示された、衣類のアップサイクルした作品

地域・商業施設でのイベント実績

ショッピングセンター等の商業施設や地元の環境団体と協力し、地域のニーズに合わせた体験型コンテンツを展開しています。

キッズファッションショー
親子で参加できるファッションショー。ウォーキングの指導や、親子でサポートし合いながら楽しめる企画。ダンスタイムも取り入れて毎回大盛り上がりだそうです。

リ・ファッション キャラバン(和文化エンターテイメントショー)
『”和の心”と”着物”で和文化を様々な形で表現し相互コミュニケーションを取り世界平和を目指す』コンセプトのもと企画されたイベントです。施設の代理店さんとの協力体制も構築されており、音響などのプロのアテンドを含めた本格的な運営で実施しています。

衣類回収カウンターの設置
企業と一緒に洋服を回収。集まった服が、地元のイベントや支援、新たなアップサイクルへと繋がる仕組みを作っています。

【インタビュー】代表理事 鈴木純子様にお話を伺いました!

日本リ・ファッション理事の鈴木さん
一般社団法人 日本リ・ファッション協会 代表理事 鈴木純子様

ピコトン代表の内木が、鈴木理事長に「循環の現場」で大切にしていることを伺いました。

内木: 毎日、膨大な量の服が届いていますよね。中には正直扱いに困ってしまうようなものは無いのでしょうか?

鈴木さん: 革製品なんかは加工が難しくて使える部分が限られるので、多すぎないほうが嬉しいかもしれません。
ただ、たとえ落ちないシミや破れがあっても、活かせる場って実は多種多様にあるんですよ。例えば綿素材なら、どれだけクタクタでも工業用の『ウエス(雑巾)』として重宝されます。綿が35%ほど入っていれば十分活用できるんです。

内木:素材そのものの特性によって、適した活用方法があるんですね。

鈴木さん: そうなんです。他にも、毛玉だらけになったセーターだって、メンテナンスの楽しさを伝える教材になります。すごくとれる毛玉取りブラシがあって、デモンストレーションすると盛り上がるんですよ!(笑)

日本リ・ファッション理事の鈴木さんおすすめの毛玉取りブラシ
こちらが噂の、よく取れる毛玉取りブラシ…!

内木:面白い企画ですね! イベントも積極的に開催されていますが、どのようなことを大切にされていますか?

鈴木さん:イベントを通じてメンテナンスやリメイクの楽しさを伝えることで『暮らしの提案』をし続けて、来てくれる方や応援してくれる方との関係性を築くことが大切だと思っています。また、そうすることでこの活動の『ファン』を増やすことにもつながると考えています。

日本リ・ファッション協会とのコラボ企画発足!衣類の循環を子どもたちの手で実践

ピコトンが共感した「衣類×サステナブル」の可能性

ピコトンは日本リ・ファッション協会の活動理念に深く共感するとともに、今後も子供たちに環境や未来について考えるきっかけを創出できる企業でありたいと再認識する大切な機会となりました。

「もう使えない」と諦めていた服の端切れが、自分の手で全く新しい形に変わる。こうしたアップサイクル体験を通して、子供たちがSDGsを遠い世界の出来事ではなく、自分事として捉えるきっかけを届けていきたい。
そんな想いから、ピコトンは日本リ・ファッション協会と連携し、衣類のアップサイクルワークショップを本格的に展開することを決定しました

まずは、その第一弾として、2025年12月に待望のコラボイベントを開催。
協会から届いた「かつて誰かのお気に入りだった服」を材料に、子供たちの自由な感性で新しい価値を吹き込みます。まさに、衣類の循環を指先で体感できる特別なプログラムです!

エコプロ2025で実施した「アップサイクル・ウォールアート」の工作をする小学生

12月のイベント実施レポートはこちら
エシカル消費を学ぶ体験型ワークショップをテーマに「エコプロ SDGs Week EXPO 2025」に出展。日本リ・ファッション協会の衣類の廃材を用い、『アップサイクル・ウォールアート』を開催しました。

アップサイクルワークショップにご興味をお持ちの方は、ぜひお問い合わせください!

ピコトンでは、これまでもSDGsをテーマにしたワークショプや衣類のアップサイクルを取り入れたワークショップを開催してきました。
捨てられてしまうはずの素材を子供たちの自由な発想を形にする活動は、多くの企業様や親子にご好評をいただいています。

アパレルブランド『HUGO BOSS』の六本木店舗にて開催された「生地」を使用したワークショップ
https://workshop.picoton.com/wp_news/2023/11/21/apparel-events/

今回ご紹介した、日本リ・ファッション協会と連携したアップサイクルワークショップにご興味をお持ちの方はもちろん、「自社の廃材を活用したい」「SDGsをテーマにしたイベントを企画したい」といったご相談も大歓迎ですので、ぜひお気軽にお問合せください♪

また、過去の実施レポートはこちらからご確認いただけます。
あまりイメージがわかない方や検討中という方はぜひご覧ください!

過去のアップサイクルワークショップ実施事例はこちら
アパレルブランド「HUGO BOSS」六本木ヒルズ店にて、洋服の生地を使った子供向けワークショップを開催。ブランドのこだわりが詰まった端切れが、子供たちの手で世界に一つのアート作品へと生まれ変わりました。

サステナブルな体験を全国の親子へ

日本リ・ファッション協会の「ひとつも無駄にしない」という徹底した姿勢と、素材一つひとつに「次の居場所」を見出す情熱。それは、単なるリサイクルを超えた、命を吹き込むような素晴らしい取り組みでした。

ピコトンは、この協会の想いとリソースに、私たちのワークショップという「体験」を掛け合わせることで、衣類のアップサイクルをより身近で、わくわくする学びへと進化させていきます。

エコプロ2025で実施した「アップサイクル・ウォールアート」の完成品を持つ参加者6名

子供たちが、自分の手で「新しい価値」を生み出す喜びを知り、それが社会の循環の一部であることを肌で感じる。そんな未来を目指して、私たちは日本リ・ファッション協会と共に、サステナブルな体験を全国へ届けて行きたいと考えています。
これからの活動に、どうぞご期待ください!

取材協力
一般社団法人 日本リ・ファッション協会
本部:東京都墨田区東向島一丁目22番2号
ラボ:埼玉県吉川市小松川587-1
URL http://www.refashion.jp/

とりあえず相談してみる TEL:03-6271-9171 ※お電話の受付時間は、土日祝日を除く10時~19時。お問合せフォームからは年中無休で詳細資料をお返しします。