
“見守る”ことが子どもを伸ばす――全国の半数が導入する「巧技台®」に込められた想い|オオニシ体育株式会社 執行役員 渡邊駿介さん

こんにちは。子ども向けイベント専門の株式会社ピコトンです。
みなさんは、全国の保育園・幼稚園の約半数に導入されている運動遊具「巧技台(こうぎだい)®」をご存じでしょうか?
子どもたちが自ら体の使い方を発見するこの巧技台®には、単なる遊具を超えた教育理念が込められています。
今回、ピコトンでは、巧技台®の製造・販売を手掛けるオオニシ体育株式会社の執行役員・渡邊駿介さんをお迎えし、幼児の運動を取り巻く現状と、巧技台®に込められた想いを伺いました。

【巧技台®とは?】全国の半数以上の園で導入される理由
全国の保育園や幼稚園に導入されている「巧技台®」。
そのシェアは全国約24,300園にのぼり、導入率はなんと50%を超えています。
この50%という数字は、実は控えめなもの。
待機児童対策によって小規模園が急増し、スペースの制約で導入できないケースが増えたため、実際にはかつてより約20%下がっているそうです。

ピコトンの元保育士スタッフに「巧技台®って知ってますか?」と聞くと、
「もちろん!ほぼ毎日使ってました」
「え、皆さん知らないんですか??」と驚かれるほど。
保育士にとっては“跳び箱”と同じくらい当たり前の存在であり、多くの園で子どもたちの発達を支えてきた定番の運動遊具が「巧技台®」です。

【幼児の運動能力が2年遅れ?】巧技台®で育む“自ら学ぶ力”と“見守る保育”
2007年と1985年の幼児を比較すると、年少児(3歳)と年長児(5歳)の体力がほぼ同程度であるというデータもあります。幼児期の運動発達は、昔と比べて約2歳遅れていると報告されています。
と渡邊さん。
近年、生活環境の変化や屋外遊びの減少により、体を動かす機会が減少。
その影響で「転んだときに手が出ず、顔をぶつけてしまう子が増えている」という声もあります。
危険を反射的に避けられないことは、大きな事故につながりかねません。
一方で、こうした課題を意識する保護者も増え、改善の兆しも見えており、文部科学省も「毎日合計60分以上、楽しく体を動かすことが大切」と呼びかけています。
そのような現代の課題に対して、“自ら体の使い方を学ぶ”機会が提供できるのも、巧技台®の特長といえます。


【教えすぎない保育】“見守る”ことで育つ、自発的な運動能力
オオニシ体育株式会社では、巧技台®の効果的な使い方を伝える研修をはじめ、ショッピングセンターなどからの依頼を受けて、専用トラックで巧技台®を運搬し、運動イベントを開催しています。
渡邊さん自身も全国を飛び回り、現地のスタッフさんには「教えるより見守る」という理念をアドバイスしているそうです。
「運動は“自分で動きながら学ぶ”ことが大切。『こうやって使うんだよ』と指示してしまうと、自主性を奪ってしまうんです」
歩き方を誰かに教わらなくても自然に覚えるように、子どもは自分の体の使い方を“発見”しながら成長していく。
大人があえて“見守る勇気”を持つことで、子どもの主体性が育まれる――。
この考え方は、子どもの創造力を重視するピコトンの理念とも重なり、強く共感できる内容でした。

「フィジカルリテラシー」とは?ー140年前から続く“新しい運動観”ー
運動能力とは、筋力や体力だけではありません。
そこには以下のような多面的な発達が関わっています。
・身体の使い方(身体的要素)
・適切に判断する力(認知的要素)
・やってみたいと思う気持ち(心理的要素)
・仲間と関わる力(社会的要素)
これらを総合的に育む概念が「フィジカルリテラシー(Physical Literacy)」。
教育・スポーツの分野で近年注目されている考え方です。
「“できる・できない”で評価するのではなく、自分の体を理解し、楽しく動かせる力を育てることが大切です」
と渡邊さん。
記録によると、この概念は1883年、米国マサチューセッツ州の教育委員会で初めて使われた言葉だそう。
約140年前に生まれた考え方が、いま改めて重要視されていることに驚かされます。
JSPO 日本スポーツ協会:フィジカルリテラシー(Physical Literacy) – スポーツ医・科学
小学校でも広がる巧技台®

現在、巧技台®は保育園や幼稚園にとどまらず、小学校の特別支援学級にも導入が進んでいます。
今後は、通常学級への活用も視野に入れているそうです。
「跳び箱の授業では、“跳べる・跳べない”で成績をつけてしまうことがあります。
でも、それが“運動嫌い”のきっかけになることもあるんです」
「巧技台®を使った小学校向けプログラムの開発を進めて、もっと多様な成功体験を作りたい。学校体育のあり方を少しずつ変えていきたいと思っています」
確かに、“跳び箱が跳べない”ことで体育が嫌いになった経験を持つ人は多いはず。
ピコトン社内でも同じエピソードがあり、この問題の根深さを感じました。
巧技台®は保育園での室内運動遊びの研修会にも展開

オオニシ体育株式会社では、保育園での室内運動遊びの研修会や、定期的な専門運動講師の派遣なども積極的に展開しています。
全国各地にある巧技台®使用データを基盤に開発されたオオニシ体育の新しい運動遊び理論「O-Program」は、都内の公立保育園や私立園での研修実績は100園以上、講師を派遣した定期の運動あそび活動もこの1年間で約20園導入いただきました。
従来型の「教えて身につける」運動ではなく、子どもたちの「興味・関心」を広げる運動あそびを追及し、子どもたちの可能性、”そうぞう”を広げることを目指しています。
レンタルスペース O-Studio

また、「スペースがなくても体験したい」という方向けに、オオニシ体育ではレンタルスペース O-Studio(オー・スタジオ)(〒171-0052 東京都豊島区南長崎3-38-10) を運営中です。
巧技台®を貸し切って遊べる1時間2,200円の手頃な施設です。
子どもたちが遊べる施設としてだけではなく、お誕生日会、懇親会、ハロウィンパーティー、クリスマスパーティーなどのイベント場所、スクールの会場などにも利用可能です◎
▼詳しくはこちら
O-Studio公式サイト
株式会社ピコトンの「防災イベント」

渡邊さんとのお話からも見えたように、「楽しい体験」は子どもたちの心に残り、学びにつながります。
ピコトンではその考えを活かし、遊びながら“防災”を学べるイベントも多数展開中。
防災をもっと身近に、そんな想いで、親子で学べる防災コンテンツを全国へ届けています。

お話の中で、ピコトンの『防災スゴロク』や、体を動かしながら楽しむ『巨大防災スゴロク』についても紹介をさせていただき、巧技台®と組み合わせた新しいイベントコラボレーションの可能性についても意見交換を行いました。
運動が苦手な先生も安心して取り組めるように
最後に、渡邊さんは現場の保育士や先生たちへの思いを語ってくれました。
「保育士さんの中には、運動に苦手意識を持つ方も少なくありません。
でも、巧技台®は“教える”より“見守る”が基本なので、専門知識がなくても子どもと一緒に楽しめます。
先生自身が体を動かす喜びを再発見できるきっかけにもなると思います。」
全国シェア50%という数字の背景には、「見守る」という教育哲学がありました。
巧技台®は、子どもの「できた!」を増やすだけでなく、大人の「見守る力」を育てるツールでもあります。
その先には、子どもも大人も共に成長していく、温かな運動の風景が広がっていました。
子供向けイベントはお気軽にご相談ください

今回は、自発的な運動を促進する「巧技台(こうぎだい)®」の製造・販売を手掛けるオオニシ体育株式会社の執行役員・渡邊駿介さんにご来社いただき、幼児の運動を取り巻く現状と、巧技台®に込められた想いを伺いました。
株式会社ピコトンも、全国の子どもたちにより良い体験を届けられるよう、日々商品開発と改善に努めています。
子ども向けイベント、親子イベントの開催をご検討の際はお気軽にご相談ください◎








